ガレージハウスは、車の愛好家だけでなくデザイン性や機能性の高い家として幅広い方からニーズがあります。しかし、ガレージハウスという名前は聞いたことがあっても、具体的なイメージが湧かない方は多いのではないでしょうか。
 
ガレージハウスは利用目的に応じて様々な使い方ができる一方で、車庫が組み込まれていることで注意が必要な点もあります。
 
そこでこの記事では、ガレージハウスの利用用途やメリット・デメリットについて解説します。ガレージハウスに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

ガレージハウスとは車庫と一体となった住宅

ガレージハウスとは、車庫を建物内に組み込んだ住宅を指します。車を収納するスペースと生活空間を一体化させたコンパクトさや機能性の高さが特徴で、車やバイクの愛好家にとっては愛車を身近に置くことが出来る住宅として人気です。
 
車の愛好家だけでなく、ガレージをアウトドアなどの趣味のスペースとして活用する方もいます。また、ガレージハウスには、都市部や限られた敷地でも駐車スペースを確保できるなどのメリットがあります。

ガレージハウスの利用用途3選

ガレージハウスは一般住宅の他にも、様々な用途での利用が可能です。こちらでは、ガレージハウスの3つの利用方法を紹介します。

一般住宅

ガレージハウスは、生活拠点となる一般住宅として利用できます。狭い土地でも駐車スペースを確保することや、ガレージを多用途に利用することを目的に、一般住宅としてガレージハウスを建てる方がいます。
 
一般住宅としての利用の場合、車庫を組み込んだ2階建ての家が一般的ですが平屋や3階建てのガレージハウスも少なくありません。土地の条件や家族構成などに応じて、様々な形態のガレージハウスが考えられます。

セカンドハウス

生活拠点ではないセカンドハウスとして、ガレージハウスを利用するケースも多くあります。例えば、趣味の部屋などでの利用が考えられます。セカンドハウスの場合、1階がガレージで2階をワンルームの居住スペースとした建物が一般的です。
 
趣味の部屋として利用する場合は、ガレージ部分を車の駐車スペースだけでなく、アウトドアやDIYなど趣味のスペースとして活用できます。

オフィス

都市部には、オフィス利用を想定した賃貸のガレージハウスもあります。駐車場が付いているため、オフィスとしての利用に便利です。
 
ワンルーム程度のガレージハウスであれば、小規模なオフィスとして活用でき、車庫も確保できます。

ガレージハウスの5つのメリット

建物内に車庫を組み込むことで様々なメリットが生まれます。こちらでは、ガレージハウスのメリットを5つ解説します。

車庫への行き来がしやすい

一般的な住宅では、建物と車庫が別々の場所に配置されているため、車を出し入れする際には屋外に出る必要があります。ガレージハウスでは建物内に車庫が組み込まれているため、スムーズな乗り降りが可能です。
 
悪天候の日や深夜に車を使用する場合でも、屋外へ出ることなく車に乗り込めるため、雨・雪や寒さなどの影響を受けずに済みます。

車へのいたずらや盗難のリスクが減る

ガレージハウスは建物と車庫が一体化しているため、車を屋内に保管できます。ガレージに入れることで外から見えなくなり、車へのいたずら行為や盗難を受けにくくなります。
 
ガレージに防犯装置や監視カメラを設置すれば、不法侵入や盗難行為に対するセキュリティはさらに高まります。いたずらや盗難リスクを減らせるため、車の愛好家にとっては大きなメリットがあります。

愛車を風雨や紫外線から守る

ガレージであれば、愛車が雨で汚れることもなく、台風などの天災でも被害を受ける可能性が低くなります。また、紫外線によるボディの塗装やヘッドカバーの劣化を防ぐことも可能です。寒い時期の愛車のエンジンへの負担軽減にもなります。

戸建てに住みたい単身者の選択肢になる

単身者で戸建てに住みたい方にとって、ガレージハウスは有力な選択肢になるでしょう。通常、単身者は広い居住スペースを必要としないため、賃貸アパートやマンションの利用が一般的です。戸建てに住みたい方であっても、借りるには家賃が高く選択肢も限られます。
 
その点、ガレージハウスには、ワンルームでありながら隣の住戸から独立した戸建型の物件も多く、戸建てに住みたい単身者のニーズに合っています。

屋根付きの土間スペースとして活用できる

ガレージは、屋根付きの土間として幅広い用途での利用が可能です。車好きの方以外でも、趣味のスペースやアウトドアなど様々な活用方法があります。
 
また、ガレージハウスであれば天候を気にする必要がありません。屋根付きの土間スペースとして、ご自身のスタイルに合った利用方法を考えられます。

ガレージハウスの4つのデメリット

ガレージハウスには、建物と車庫が一体になっていることによって生まれるデメリットもあります。ガレージハウスに住みたいと考えている方は、デメリットについても理解しておきましょう。

騒音や換気対策が必要になる

ガレージハウスでは、車庫が建物内にあり、車のエンジン音が家の中に響きやすいため、騒音対策が必要です。家族が寝ている時間帯にガレージを利用するような生活スタイルの場合は特に注意が必要です。
 
また、屋外駐車場とは異なり壁で仕切られたガレージ内では換気設備も必要で、窓だけでなく換気扇の設置も必要になります。

居住スペースが狭くなる

ガレージハウスは、車庫スペースが建物に組み込まれるため、居住スペースが狭くなります。そのため、居住スペースと車庫スペースのバランスを慎重に検討する必要があります。
 
ただしガレージは収納スペースとしても活用できるため、一概に居住スペースが制限されると考える必要はないでしょう。

建築費用が高くなる

ガレージハウスは、車の出入りが可能な広い間口を設けるため、建物の強度を高める必要があり、一般の戸建住宅と比べ建築費用が高くなる傾向にあります。
 
ただし、建物外に駐車スペースを設けるためには広い土地を確保する必要がありますし、月極駐車場を借りる場合には、毎月駐車料金がかかります。建築費用が気になる場合は、これらの費用と比較して検討する必要があるでしょう。

将来購入する車の大きさや台数に制約が生まれる

一度ガレージハウスを建てた場合、後から車庫スペースを広げることは困難です。そのため、置ける車の台数や大きさには制約が生まれてしまいます。
 
将来的に車を買い替えたり、台数を増やす可能性も考慮してガレージの大きさを決定しましょう。

ガレージハウスがおすすめの人

ガレージハウスは、狭い土地でも車庫を設けることができる有効な方法です。また、車庫を多目的に利用できる点も大きなメリットです。こちらでは、どのような方にガレージハウスがおすすめできるかを解説します。

車やバイクを家の中から鑑賞したい人

ガレージハウスは、車やバイクを愛する方々におすすめです。愛車を常に身近に置いておきたい方にとって、車庫が組み込まれた家は魅力的でしょう。
 
住宅の設計次第で、自宅にいながら愛車を身近に感じられる様々な工夫が可能です。例えば、ガレージとリビングの間に大開口の窓を設置すれば、リビングから愛車を鑑賞できます。また、家の中から直接ガレージにアクセスできる設計にすれば、天候や時間帯に左右されず気軽に愛車のメンテナンスができるでしょう。

趣味のスペースが欲しい人

屋外の趣味のスペースが欲しい人にもガレージハウスはおすすめです。DIYなど室内では汚れが気になる作業や遊びにも、車庫は最適なスペースです。また、キャンプや釣りが趣味の方は、道具の収納やメンテナンスをする場所としても活用できます。
 
さらに、自宅では趣味のスペースが取れないという方が、セカンドハウスとしてガレージハウスを借りるという方法もおすすめです。家族に気を使わずに過ごせる秘密基地のような使い方ができるでしょう。

仲間で集まる場が欲しい人

頻繁に自宅に友人を招き、ホームパーティーを行うという方にも、ガレージハウスは適しています。靴を脱がず気軽に寛げる空間は、ゲストにとっても快適でしょう。
 
雨の日でも気にせずに利用できる半屋外スペースは、仲間が集まる場所として活用しやすいでしょう。

ガレージハウスは住宅のほかセカンドハウスなど、様々な利用用途がある

ガレージハウスは、狭い土地であっても車庫を設けられる機能的な住宅です。また、機能性だけでなく、カーメンテナンス、釣りやアウトドアなど趣味のスペースとしても魅力的です。
 
一般住宅としての利用のほか、趣味のセカンドハウスやオフィスなど様々な用途で利用されるようになりました。都市部では、ワンルームのガレージハウスを賃貸物件として貸し出している例もあります。
 
近鉄不動産では賃貸型ガレージハウス「K・BLOC」を展開しています。駅近くに位置し、車の利用にも便利な物件です。都市部でガレージハウスを検討している方は、ぜひ一度ご検討ください。