激動の戦国時代を見てきた岐阜城を冠する金華山、1300年以上の歴史を持つ鵜飼が行われる清流長良川。自然と歴史に包まれた岐阜市 本町とその周辺は、城下町らしい風情ある町家をリノベーションしたお洒落なショップや飲食店が点在するエリアです。古い町並みが魅力の川原町界隈へは岐阜市 本町からのんびり歩いて10分ほど。ゆったりとした穏やかな雰囲気が漂います。最寄りの「岐阜」駅前は再開発が進められ、複数の商業施設や昭和レトロな雰囲気が漂う商店街が並び、生活利便性にも優れています。また「岐阜」駅はJR東海道本線と名鉄名古屋本線の2線があり、JR東海道本線を利用すれば名古屋駅まで直通で約20分。東海北陸自動車道や名神高速道路を利用すれば、各方面へのカーアクセスも快適になり、休日のお出かけ先の選択肢が広がります。
伊奈波神社
みんなの森 ぎふメディアコスモス
岐阜を象徴する清流長良川と数々の歴史の舞台となった金華山に囲まれた岐阜市 本町。長い歴史や奥深い文化を感じられる町並みが続き、寺社仏閣や戦国武将ゆかりの公園などが点在します。穏やかな雰囲気の漂う町並みを散策してみませんか?
岐阜城
かつて稲葉山城と称された岐阜城は、美濃の戦国大名・斎藤道三や尾張の戦国武将・織田信長の居城でもありました。「岐阜城」と呼ばれるようになったのは、織田信長が斎藤道三の孫である斎藤龍興から稲葉山城を奪取した頃といわれています。織田信長は天下布武の足がかりとして、当時「井ノ口」と呼ばれていたこの地を岐阜と改め、地名とともに改名した岐阜城を拠点に天下統一を目指しました。
岐阜市金華山天守閣18
Tel 058-263-4853
[時]9:30~17:30(3月16日~5月11日)、8:30~17:30(5月12日~10月16日)、9:30~16:30(10月17日~3月15日)※元日のみ6:30~16:30
[休]年中無休
崇福寺(そうふくじ)
1567年(永禄10年)、斎藤龍興を滅ぼし美濃の国に移った織田信長が菩提寺として保護した寺。信長が本能寺の変で明智光秀に討たれた後、信長の側室であったお鍋の方が遺品を崇福寺に送り、寺内に位牌を安置させた「織田信長父子廟」がある寺として親しまれています。
岐阜市長良福光2403-1
Tel 058-231-2613
[時]9:00~17:00(3月~10月)、9:00~16:30(11月~2月)
[休]1月15日、5月7日、8月1日、8月5日 及び特別な場合
伊奈波(いなば)神社
1900年以上の歴史がある神社。初詣には県内外からたくさんの参拝客が訪れます。また、岐阜まつりが開催される春には数百本の桜が見頃を迎える神社としても知られ、一年を通して大勢の観光客で賑わいます。高台にある境内からは岐阜市 本町の町並みを眺められます。
Column01天下布武を掲げた信長公のおもてなしを垣間見る
戦国時代を代表する武将の一人、織田信長。天下布武を目指し、岐阜城を拠点に数々の戦を勝ち抜いてきた武将として有名ですが、一方で城や城下町一帯を「魅せる」という考え方に視点を変え、人々を魅了した人物でもあります。城は軍事施設のみとして捉えるのではなくほかにはない独創性を加え、城を訪れる人々を豪華な料理でもてなしました。ほかにも、自然景観を生かした城内外の眺望や長良川での鵜飼観覧による接待など、数多くの「おもてなし」についての歴史が残されています。
岐阜公園内にある「信長の庭」は、公園の再整備に伴い信長をイメージして造られた庭園。信長が生きた戦国時代当時の石組みの技法を用いて「剛」「静」「雅」の3つの滝と池からなる、近隣にはない規模の日本庭園です。激動の戦国時代を駆け抜けた武将としての荒々しさを感じさせる反面、水面の穏やかさや豊かな緑からは、信長公の奥深い人間性を感じられます。ベンチに腰掛け、戦国の時代に思いを馳せてみませんか?
岐阜公園 信長の庭
歴史や文化に彩られた岐阜市は、特に重点を置いて取り組む政策として、「こどもファースト」を掲げ、子育て家族や子どもたちなどに向けた様々な取り組みを継続的に行っている自治体です。2021年(令和3年)の開庁を目指し建設中の新市庁舎をはじめ、駅前の再開発、商店街の活性化など、より多くの人が住みやすいと感じる活気ある街に向けて、未来につながる取り組みを行っています。
岐阜市役所 新庁舎 完成予想図
岐阜市役所 新庁舎
新庁舎は、「市民に親しまれ、長く使い続けることを前提とした庁舎」として、設計コンセプトに市が有する歴史や文化、自然、都市環境の調和を取り入れた、未来を見据えた新しい施設。多くの人が訪れる窓口にはキッズルームを設け、子連れの方々に配慮した造りになっています。2015年(平成27年)にオープンしたみんなの森 ぎふメディアコスモスの隣に位置し、市民の憩い・交流の場としてのスペースや、レストランなどの施設も入る予定です。
Tel 058-214-6558(岐阜市役所新庁舎建設課)
みんなの森 ぎふメディアコスモス
金華山の山並みに呼応した起伏のある屋根が特徴の建物は、「知の拠点」の役割を担う市立中央図書館、「絆の拠点」となる市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び「文化の拠点」となる展示ギャラリー等からなる複合施設です。当施設では子どもから大人まで楽しめる様々な講座やイベントが開催されています。また、施設の西側、金華橋通りに面するせせらぎの並木 テニテオでは、毎年11月下旬から1月中旬までイルミネーションが並木道を明るく照らし、市民の暮らしを彩っています。
岐阜市司町40-5
Tel 058-265-4101(1階総合案内)
[時]9:00~21:00(中央図書館は9:00~20:00、スターバックスコーヒーは8:00~21:00)
[休]毎月最終火曜日(祝日と重なる場合は翌日)及び年末年始(12月31日~1月3日)、その他臨時休館あり
Column02こどもファーストのまち・岐阜市の様々な取り組み
岐阜市は安心して子育てができる街を目指し、「岐阜市次世代育成支援対策行動計画」及び「岐阜市子ども・子育て支援事業計画」の2つの計画を両輪として各種子育て支援施策を実施しています。また、妊産婦さんにきめ細やかな支援を行う母子健康包括支援センターや、産後のママさんたちへの心身のケアなどを行う産後ケア事業の取り組みを行っています。さらに、令和4年度の完成を目標に建設中の高島屋南地区市街地再開発ビルの中に子育て支援施設を整備予定であるほか、岐阜市内にある全ての児童館・児童センターなどへの防犯カメラの設置推進、中学校卒業までの医療費無料制度、英語教育やICT教育の推進など、子どもとともに暮らし、成長できる事業や制度が豊富。行政と市民が一体となって、安心して子育てができる街づくりを推進しています。
(左画像)提供元:高島屋南市街地再開発組合、完成予想図 (中画像・右画像)子育て支援施設のイメージ図
Column03「自然」「歴史・文化」「都市」が調和した景観を創る
「美を愛で、美に和み、美に潤う岐阜のまち ~自然と都市を調和させ、歴史と未来をつなぐ景観を創りだす~」を基本理念に掲げ、歴史・文化・自然の特色を生かした美しい街づくりを推進している岐阜市。歴史ある岐阜の景観を守るだけでなく新しい未来に向け、安らぎや潤い、人々のぬくもりによって精神的な満足感を生み出す都市の醸成を目指し、様々な取り組みを行っています。
岐阜城天守閣から眺めた長良川・鵜飼い大橋
岐阜市 本町周辺は、生活を彩る様々な商業施設がそろい便利な暮らしが期待できるエリアです。趣のある町家を改装したお洒落なショップやレストランが並ぶ川原町界隈や、大型の商業施設や百貨店、商店街が賑わいを見せる「岐阜」駅前。また、長良川で開催される花火大会やぎふ長良川鵜飼など、岐阜の四季を彩るイベントを間近で感じられるエリアとしても注目を集めます。
岐阜 タカシマヤ
金華橋通りに面する百貨店。地下1階から地上11階建ての店内には、質のよい食料品や日用品をはじめ、ファッション、コスメ、子ども用品、生活雑貨、家具など多彩な品がそろいます。地下1階の食品フロアや11階のレストランフロアも充実し、地元の方に支持されています。
岐阜市日ノ出町2-25
Tel 058-264-1101
[時]10:00~18:30、11階のレストラン街は11:00〜21:30まで営業(ラストオーダーは20:30) ※一部店舗の営業時間は異なります
[休]不定休
柳ヶ瀬(やながせ)商店街
毎月第3日曜日には“手づくり”と“こだわり”が詰まったライフスタイルマーケット「SUNDAY BUILDING MARKET」が開催され、遠方からもたくさんの人々が集まります。商店街には古くから愛される喫茶店や老舗の和菓子店などが並び、近年では新しいカフェや雑貨店も続々と登場。若い世代が中心となって様々なイベントを開催し、賑わいのある商店街です。
長良川デパート湊町店
川原町にある長良川流域の伝統工芸品や雑貨、お土産がそろうセレクトショップ。毎年秋に開催される「長良川おんぱく」をはじめ、地域づくりを支援する多彩な活動を行っているNPO法人ORGANが、築100年以上の古民家を改修し、2016年にオープンしました。店内には美濃和紙を使った岐阜和傘や岐阜提灯、郡上市の木工、関市の刃物など岐阜が誇る伝統工芸品などがずらりと並びます。長良川の恵みが育んだ伝統工芸品を、ストーリーや作り手の思いを伝えながら販売。美濃和紙のご祝儀袋やぽち袋、鮎が描かれたポーチやマスコット、郵便で送れる「レター提灯」などの現代風で可愛いグッズのほか、長良川流域の蔵元の地酒や鮎の佃煮、ふりかけ醤油などの食品も人気です。ここでしか出合えないモノや文化の魅力を発信しています。
KURA HOLIC ZERO
江戸時代、長良川名産の鮎鮨を江戸の将軍家へと運んだ「御鮨街道」。その街道沿いに位置し、築100年を超える町家をリノベーションしたアウトドアアパレルのセレクトショップ。中庭や蔵も残る趣のある店内に、機能性とファッション性を備えたアイテムがずらりと並びます。「THE NORTH FACE」をはじめ、製品やブランドの歴史、エコやサステナブルへの姿勢を重視して選んだ、20~30のブランドが勢揃い。軽くて柔らかく、暖かなダウンウェアが魅力の「NANGA」や、機能的でファッション性の高い「mountain of moods」などの国内ブランドにも注目です。店内奥にある白壁の「蔵」スペースでは、定期的にポップアップショップやイベント、ギャラリーなどを展開しています。
吉照庵(きっしょうあん)
長良川の伏流水を使い、つなぎの小麦粉を一切使わずに作る吉照庵の十割蕎麦は、香ばしい蕎麦の風味と繊細で奥深い甘みが特徴です。先代から引き継いだ濃いめの秘伝のつゆに、濃厚な蕎麦湯を注ぐと芳香が立ち上がり鼻腔をくすぐります。一番の人気メニューは、蕎麦本来の旨味を味わえるせいろ蕎麦と、旬の素材を使った天ぷらの盛り合わせがいっしょにいただける「天ぷらせいろそば」。カラッと揚がった天ぷらとコシのある蕎麦の相性は抜群です。ほかにも自家製のからすみや稚鮎みそ煮などの一品料理も豊富にそろいます。
岐阜市米屋町25
Tel 058-265-3608
[時]昼 11:00~15:00、夜 17:00~20:00(L.O.30分前)
[休]月曜日(祝日の場合は翌日振替)
[料]天ぷらせいろ 大海老2段 2,400円、小海老2段 1,620円、自家製からすみ 1,180円、稚鮎の天ぷら 650円
Seasonal岐阜県を代表するイベントが身近で愉しめる
岐阜市では、季節ごとに開催されるイベントやおまつりなどが盛り沢山。岐阜を代表するイベントの一つでもあるぎふ長良川の鵜飼や、信長公の騎馬武者行列が見どころの「ぎふ信長まつり」も岐阜市内で開催されます。夏には金華山をバックに夜空を彩る花火大会、秋には赤と黄色に染まる金華山での紅葉狩りなど、一年を通して多彩なイベントが愉しめます。
ぎふ長良川の鵜飼
鵜飼とは鵜を巧みに操って川にいる魚を獲る漁法のこと。岐阜市の鵜飼は毎年5月11日から10月15日に行われます。岐阜の鵜飼は1300年を超える歴史があり、様々な書物や文献にも数多く登場します。鵜飼をおもてなしの手法として最初に取り入れたのは織田信長といわれており、今日まで、世界中の人々を魅了してきました。国内外を問わず観光客が訪れ、世界からも高く評価されているイベントの一つです。
岐阜市湊町1-2
Tel 058-262-0104(岐阜市鵜飼観覧船事務所)
[時]5月11日〜10月15日の毎日19:45頃(時季やイベントにより変動あり)
[休]中秋の名月と増水時
[料]乗合船:大人3,500円、小人1,800円 貸切船:44,700円〜
※写真はイメージです
長良川全国花火大会
岐阜新聞社・岐阜放送が1946年から長良川河畔で行っている花火大会。2019年まで毎年8月の第1土曜日に開催。全国でも有数の規模を誇る花火大会として有名で、他府県からも多くの観光客が訪れるイベントです。悠々と流れる長良川の河原から打ち上がる花火は、金華山をバックに夏の夜空を色鮮やかに彩ります。
※2020年度は開催なし、2021年度以降の開催は未定(2019年12月現在)
岐阜市長良川河畔(長良橋下流~金華橋上流)
Tel 058-264-1159 (岐阜新聞社事業局)