Project 01 「健康」×「マンション」

「健康」について見つめ直し、ゼロベースから具現化に挑んだ
ローレルスクエア建都ザ・レジデンス

鉄道貨物輸送の重要拠点として、戦前から高度経済成長期にかけて日本経済と国民生活を支えてきた吹田操車場。その跡地に生まれた健康と医療をコンセプトとする北大阪健康医療都市(愛称:健都)の居住ゾーンに、「ローレルスクエア健都ザ・レジデンス」がある。総戸数は824戸。近年稀にみる大規模都市型マンションということもあり早くから注目を集めたが、その裏には「健康になる住まい」という前例のないプロジェクトに挑んだ社員の姿があった…。

MEMBER


マンション事業本部
計画部 計画担当

姉川 瞳

2010年入社

マンション事業本部
計画部 建築担当
(現:商品企画担当)

前田 淳志

2016年入社


マンション事業本部
販売部

石原 小太郎

2015年入社

Story 01

前例にない健康管理ができる
大規模マンションプロジェクトの推進

本プロジェクトは、JR大阪駅まで11分、JR京都駅へのアクセスも良好な立地にある、隣り合った広大な2物件の入札が同時に行われたことから始まった。大規模のプロジェクトとなると事業費も莫大であり、共同事業主など関係者の数も増えるため、ただでさえ大変だが、本物件は普通の宅地でなく、入札時に健康住宅地を実現させるための提案が必要であり、当時の計画担当である姉川は頭を抱えた。
「そもそも健康とは何なのか。病気を治すのは治療。であれば病気ではない状態が健康…?これまで関わった共働き世帯をターゲットとしたマンションや世代を問わず受け入れられる住居設計とは違い、健康をコンセプトとするのは、私はもちろん当社としても前例がなかったため、まずは健康の定義から考える必要がありました。」
また、隣り合う2物件の敷地を1つの敷地として計画したことで総合設計制度(一定の条件を満たすことで法令上の制限の一部が緩和される制度)をうまく利用することができ、当初の計画より事業規模がさらに大きくなった。敷地計画にも余裕が生まれ、健康住宅地としての取り組みもさらに充実した計画とすることができるようになり生まれたのが「ローレルスクエア健都・ザ・レジデンス」だ。

商品企画を進めるうえで姉川が大切にしたのは、意識せずとも住まうことで健康的な生活を送ることができるマンションにすること。社内外の様々なところと意見交換をし、また、健都に移転が決定していた国立循環器病センターと連携し、“国循健康管理システム’’を構築し、専門家より個々に応じた健康アドバイスを受けることができるようにしたり、建物内の廊下にウォーキングコースを整備し、建物内を移動することですら健康寿命のために大事な運動であるということを日々に生活で自然に感じてもらえるよう工夫するなど、ソフト面・ハード面ともに今までにないマンションが完成した。2018年3月に入居が開始したあと、ウェアラブル端末を装着している入居者を目にしたとき、姉川は何とも言えない喜びを感じた。

Story 02

アイデアと気づきが集約された
唯一無二の建築施工

商品企画ならびに設計が完了したら、次はマンションを具現化していく建築チームの出番となる。本プロジェクトの建築を担当したのは当時1年目だった前田。工事着手から完成まで携わったからこそ味わえた苦労と得られた達成感があるという。
「本プロジェクトにおける私の役割は、商品企画チームが考えたマンションを無事に完成させることです。具体的な業務としては施工の品質管理がメインとなります。たとえば、内装の仕上がりのチェック、電気や水道といった設備の動作確認などです。これほどまでの大規模マンションを手がけるのは近鉄不動産としても珍しいため、単純に業務のボリュームが多かったですね。加えて、当マンションには健康に付随したさまざまな共用施設があり、ウォーキングコースやランニングコース、シアタールーム、音楽スタジオ、フィットネスルームなど非常にバラエティに富んでいることが特長です。そのバラエティの多さゆえ、本マンションで初めて導入する共用施設もあり、社内に施工ノウハウがなかったことも苦労しました。

専門業者にアドバイスを受けたり、施工会社と協議を重ねたりと、社内外問わず建築に関わるさまざまな方々と一緒にゼロベースで施設をつくりあげていきました」
大型プロジェクターが完備されているシアタールームと、ロードバイクやマウンテンバイクを収納でき、メンテナンススペースも確保されているサイクルドッグには、前田の「使う人の目線に立ったアイデア」が反映されているという。ローレルスクエア健都ザ・レジデンスには随所に社員のこだわりが散りばめられている。それらが評価され、グッドデザイン賞の受賞に至った。
「当マンションはハード面はもちろん、トレーニング講座やウォーキング講座といったソフト面、IoT機器との連携など、健康を多面的に捉えており、それらが評価された点だと思います。しかし施工会社や設計会社といったパートナー会社の協力なくして、当マンションが完成することはなかったと考えています。関わるすべての方々と信頼関係を築くこと。基本的なことかもしれませんが、それが何よりも大切であることを本プロジェクトに携わったことで再認識できました」

Story 03

会社の垣根を越え、全員が同じベクトルを
持つ販売チームづくり

石原が販売チーフとして着任したのは2018年11月末。当時、ローレルスクエア健都ザ・レジデンスは、Ⅰ工区(292戸)が竣工し、Ⅱ工区(380戸)の一斉引き渡しを控えたタイミングだ。販売の業務としては、購入を検討されているお客様の接客をはじめ、住宅ローンや登記など手続き関連の対応がメインだが、販売チーフである石原は、新築マンションを販売する際の主要イベントである一斉手続会の運営も担当した。「私が担当したのは、Ⅱ工区の一斉手続会です。一斉手続会とは、その名の通り一斉に内覧会や引き渡しに必要な諸々の手続きを行う大規模物件ならではのイベントで、1回あたり数百名ものお客様が来場されます。私は案内状の送付にはじまり、手続会に出席する関係会社のアポイント調整や会場の設営、当日のスケジュール管理など、運営全般を手がけました。また本マンションは近鉄不動産を含め3社で販売を行っています。一斉手続会で心がけていたのは、会社の垣根を越えて一丸となって販売に専念できる環境を整えることです。みんながローレルスクエア健都ザ・レジデンスの販売に携わって良かったと思えるようなチームづくりを目指しました」

他社の営業スタッフと協働することは、複数の企業がタッグを組んで一つのプロジェクトを推進するJV(ジョイント・ベンチャー)物件の特徴だ。この大規模物件ならではの経験は石原を大いに成長させた。
「他社の営業スタッフの接客を見ていると、参考になることがたくさんあります。印象に残っているのは、他社の女性スタッフが部屋の使い方や、周辺歩道のベビーカーの押しやすさであったり、暮らしたときのイメージがしやすいようアプローチをしていたことです。同じ物件を販売しているのに、こんなにも視点が違うのかと驚きました。当マンションの販売を担当するようになってから、提案の引き出しは格段に増えたと思います。このプロジェクトで培った経験を活かし、今後は販売のみならず、宣伝計画など販売方針の立案から担当してみたいですね」
健康と住宅を見事に融合させたローレルスクエア健都ザ・レジデンス。関わったメンバーが得た経験とノウハウは、個人にとって大きな財産になっただけでなく、近鉄不動産の新たな可能性の扉を開いたプロジェクトとなったのは言うまでもない。