中堅社員座談会

さまざまなキャリアを経験し、組織の中核メンバーとして近鉄不動産を牽引する先輩社員の声を聞きました。

MEMBER

マンション事業本部
計画部

垣野 拓海

新たに建設するマンション用地の取得・事業推進を担当。物件情報の収集や現地調査、事業収支の検討などを主な業務としています。

経理部

寺田 真希

各部署のキャッシュフローの把握をはじめ、経理業務および決算業務を担当するほか、新規事業の経理処理方法の検討、事業部ごとの予算管理の枠組み作成などを手がけています。

マンション事業本部
販売部

田中 茜

新築マンションブランド「ローレル」のIT広告やサイトの管理、Webマガジン「WITH LAUREL」の運営、プロモーションの企画など物件やブランドの広告宣伝を行っています。

事業開発本部
プロジェクト企画部

森本 雅輝

新たな収益をつくる商業施設やアクティビティ施設など手がけるプロジェクト企画部において、現在は鶴橋高架下活用PJと伊勢志摩活性化検討PJに関わっています。

01

キャリアの描き方が無限にある
近鉄不動産の総合職

垣野

最初のテーマは「今までどのようなキャリアを歩んできたか」ということで、私からお話ししますと、入社後、まずは希望していたマンション事業本部の本店販売部(現:販売部)に配属となりました。3年間弱経験したのち、ハルカス事業部へと異動しました。ハルカス事業部に在籍していた7年間はとても濃かったです。展望台事業でのインバウンド誘致をはじめ、あべのハルカス全体のPRやオフィスリーシングなど、多岐にわたる業務に携わり、施設運営と営業のノウハウを習得することができました。

森本

天空庭園のイベント、「こたつdeみかん」でしたっけ?

垣野

「かこむdeこたつ」ね(笑)。あべのハルカスの恵まれたハードや環境を活かすイベントを企画できるのは、ハルカス事業部ならではの魅力だと思います。マンション事業本部計画部に異動したのは2022年11月で、今はとにかく用地取得や事業推進における知識の習得につとめています。

寺田

私も垣野君と同じタイミングで経理部に異動となりました。これまでの経歴は、まずマンション事業本部で販売に携わり、5年目の途中に近鉄グループホールティングス(以下、「近鉄GHD」という。)の事業開発部(現事業戦略部)に出向しました。約2年間の出向を経て近鉄不動産に戻り、経営企画室に所属したのち、2022年11月から経理部に所属しています。

田中

寺田さんは異動が多いですよね。私は入社以来ずっとマンション事業本部に所属しています。最初の3年間、マンションの販売を担当したのち、Webでの集客や販促ツールを手がける広告・宣伝・IT販売企画の部署に異動し、途中で産休・育休を経て職場に復帰しました。復帰後は再び同配属となり、現在にいたります。

垣野

異動してみたい気持ちはないの?

田中

他部署への興味はありますね。せっかく多岐にわたる事業を展開している会社で働いているので。でもマンション事業本部の居心地が本当に良くて(笑)。あとローレル(※近鉄不動産のマンションブランドの名称)が好きなんですよね。

寺田

育休後の職場復帰はしやすかった?

田中

そうですね。同じ席、同じポジション、同じ仕事を任せてもらえたので、とてもスムーズに職場復帰ができたと思います。また、現在は短時間勤務(※)をさせていただいています。(※近鉄不動産では、本人の希望により、4~7時間の短時間勤務を選択可能)以前よりも働く時間が減ったからこそ、パフォーマンスを維持できるように通勤中にその日のタスクの優先順位をまとめたりするなど、効率化を意識して働く習慣がつきました。ちなみに森本さんは?

森本

私は6年間事業開発本部の技術部にいまして、賃貸マンションなど建物の基本計画から竣工まで一通り携わりました。そして2022年5月からプロジェクト企画部に配属となりました。ここでは主に鶴橋駅の高架下活用プロジェクト(以下PJという)と伊勢志摩活性化検討PJを担当しています。鶴橋PJでは、鶴橋駅の高架下をどのように活用できるか検討しています。伊勢志摩については当社保有のゴルフ場の1つを アウトドア体験型複合施設に変えるPJに関わっています。

寺田

ゴルフ場をアウトドア施設に転用した事例は少ないと思うんだけど、どうやって取り組んでるの?

森本

おっしゃるとおり少ないんです。さまざまな専門家の方から意見を聞いたり、近しい事例を参考にしたりと、情報を集めて精査していますが、正直、何が正解か見えずに走っている感覚です。ただ、めちゃくちゃ楽しいですよ。技術部に在籍していた頃に、オフィスビルやホテル、賃貸マンションの建設を経験し、建物のことはある程度理解しているつもりですが、レジャー施設は初めてなので、すべてが新鮮です。新鮮と言えば、あべのハルカスにも通ずるところがあると思うのですが、垣野さんはいかがですか?

垣野

たしかに展望台事業や美術館事業は、近鉄不動産の中でも特殊だし、ましては他社の事例も少なかったから最初の頃は手探りで進めていたかも。だからみんなで意見を出し合って、若手もベテランも関係なく、みんなで答えを見つけようとしていたと思います。

02

年次を重ねるごとに広がる視野、
深まる知見

垣野

総合職の特長のひとつ「ジョブローテーション」についてはどう思う?

寺田

正直、近鉄GHDに出向になったときは戸惑いました(笑)。でも、いざ働いてみると近鉄不動産と同様に優しい方々ばかりで、そのとき「あたたかい風土は近鉄グループ共通なんだ」って思った記憶があります。また、近鉄GHDでの経験はその後のキャリアにとても役に立っています。私が所属していた事業開発部(現事業戦略部)は、グループ会社の新たな事業機会の創出、わかりやすくいうと新規事業を企画する部署です。グループ各社や取引先など、社内外のさまざまな関係各所と連携を図りながらPJを推進していくことで、「調整力」が身につきました。またビジネスチャンスを創り出す経験は、次に配属となった経営企画室で携わった「住まいと暮らしのぷらっとHOME」のサービスを拡充するPJに応用できました。皆さんに比べて、事業部を横断した異動が多いですが、どの仕事も次の仕事につながる大事な経験だったと考えています。

垣野

私は希望してハルカス事業部に行かせていただきました。ハルカス事業部特有の業務をたくさん経験することができ、間違いなくデベロッパーとしての引き出しが増えたと考えています。しかし、展望台や美術館の運営などは、少し業務が特殊ということもあり、これから長いキャリアを積んでいく中で、「不動産会社っぽい仕事もしたいなあ」と思ったんです。そこで部署異動の希望を出していたところ、現在のマンション事業本部の計画部に異動することになりました。実は希望する異動先に森本くんの部署も書いていたんだけどね。あべのハルカスでアクティビティやレジャーに関する事業に長らく携わってきたことで、運営・集客のノウハウを持っている自負があるので、開発に活かせるかなぁと考えていました。

森本

いやいや、来てくださいよ!

垣野

(笑)。

森本

逆に私は垣野さんがいらっしゃる計画部に興味がありまして。マンションの事業収支の検討や用地取得といった業務は、そう何度も経験できるものではないじゃないですか?計画という違う側面から不動産を見てみたい気持ちはありますね。

垣野

計画部に異動し、構造などのハード面を知ることがいかに重要かを思い知らされてるよ。そういう点では建築を知っている森本くんの経験はかなり活かせると思う。田中さんはずっとマンション事業本部だけど、仕事内容は入社当初と比べて大きく変わったよね?

田中

そうですね。扱う内容も飛び交う言葉も全然違うので、IT販売企画に異動したときは、システム会社に転職した感覚を覚えました。私自身、文系学部卒でWebに明るいわけでもなかったため、最初の頃はとにかく知識をインプットすることにつとめました。以前の新築マンションの宣伝は交通広告や折込チラシがメインでしたが、現在はWEB広告の比重が高まっています。Webマーケティングやプロモーションは、どんどん新しい手法が生まれますので、常に新しい技術にアンテナを張って情報のアップデートに取り組んでいます。

森本

その件に繋がる話ですが、伊勢志摩活性化検討PJでは、ワークとバケーションを組み合わせた、ワーケーションという新しい働き方を提案しています。その近鉄・伊勢志摩ワーケーションをプロモーションするにあたりサイトを立ち上げる際、田中さんに相談しましたよね?

田中

うん。そうだったね。

寺田

全然部署が違うのに、どういう経緯で田中さんに?

森本

サイトの原案は僕たちが考えましたが、制作するとなったとき、どこに、何を、どうやって依頼すればいいのか、まったく分からなかったんですね。そこで社内に詳しい人がいないか聞いてみたところ、田中さんを紹介してもらいました。その節はお世話になりました!

寺田

さまざまな事業を運営していることもあって、自分にない能力や経験値を持っている社員がたくさんいるよね。そして、部署間の垣根が低いから、何かあれば横断して相談することができる。風通しの良さは近鉄不動産の魅力だよね。

03

それぞれが目指す将来像が異なる点も
近鉄不動産の面白さ

垣野

では最後に、これからの目標や描きたいキャリアについてお伺いしてもよろしいでしょうか。

田中

お客様が初めて物件と出会う場所がWebであることが増えていますので、今後もWebを活用した集客やプロモーションを強化していきたいと考えています。システムのベンダーさんや広告代理店さんと接点を持って、トレンドの広告や新しいシステムに触れる機会を増やし、ローレルをもっと愛されるマンションブランドになるように育てていきたいですね。

寺田

経理に異動したことで、すべての事業部を俯瞰して捉えることができるようになりました。それに伴って、これまでのキャリアで携わることのなかった事業部、たとえば賃貸事業部がどういったキャッシュフローになっているのか、なども徐々に分かってきました。今後は経理としての経験を積みながら、近鉄不動産全体の理解を深めていくことが目標です。そして、「分からないことがあったら寺田さんに聞こう」と言われるような存在になりたいですね。

森本

私はデベロッパーとして多角的な視点を身につけること、引き出しを増やすことが目標です。そのために賃貸事業部や管理部門など、さまざまな部署を経験していきたいと考えています。ビルやレジャー施設、商業施設など、住まい以外も手がける近鉄不動産の面白さを存分に味わいたいですね。また、近鉄不動産はメタバースなど先進的な技術にも感度が高いので、そういった分野にも積極的に関わっていきたいです。それから、中堅になってから悩んでいることがあるのですが、聞いていただいていいですか?

垣野

どうぞ!

森本

ありがとうございます。若手のときは先輩から仕事を与えられますよね。そして先輩がスケジュールを設定したタスクを、スケジュールどおりに終える。それで問題なかったと思うんですね。ところが今、私が仕事を振り分けるようになり、どう仕事を任せたらいいのか、どう後輩と接したらいいのかイマイチ掴み切れていないんです。どうされてますか?

垣野

私の場合は、自分が手を加える、いわば手戻りがあることを前提にスケジュールを組むことが多いかな。と言っても今は異動して間もないから、上司に教わってばかりだけど(笑)。後輩との接し方については、「話しやすい先輩でありたい」と思っていて、普段から気さくにコミュニケーションを取れる関係づくりを心がけているよ。

寺田

ある程度は任せたほうがいいんじゃないかな。自分で分かろうとすることが成長の近道だと思うから。かといって任せすぎも良くないもんね。特に1年目は何が分からないのかも分からない状態だから、ところどころで声をかけてあげることを私は大切にしているよ。

田中

私が入社1年目のとき、寺田さんは2年目でしたよね。同じ分譲マンションの販売を担当させていただいて、まさしく直属の先輩が寺田さんでした。当時は何かあったらとにかく寺田さんに聞いていた気がします。振り返ると質問し過ぎだったと思いますが、とても丁寧に教えてくださった印象しかありません(笑)。あと「なぜこの業務が必要なのか」という理由まで説明してくれたことも覚えています。理由まで分かると、次に似たような業務を前にしたとき、応用が利くんですよね。自分で考えるきっかけをつくってくださった素晴らしい先輩でした。

寺田

ありがとう(笑)

森本

めちゃくちゃ参考になりました。ありがとうございます。では最後に垣野さん、よろしくお願いします。

垣野

そうですね。もともと私が住んでいたのは、近鉄不動産が開発した街なんです。小学校の頃は住宅地のみだった場所に、駅ができて、電車が走って、マンションが建って、商業施設が増えて…生活がどんどん便利になっていったんですね。この変化がとても衝撃的で、自分も地域にインパクトを与えられるような街づくりがしたいと思って入社しました。入社してからマンション販売、あべのハルカスの運営、そしてマンションの計画と、毛色の異なる3つの部署を経験させてもらったので、今後はマンションはもちろん、商業施設やアクティビティ施設の開発など、地域で暮らす人々の生活を豊かにするような総合デベロッパーならではの仕事を手がけていきたいです。