「リビングに観葉植物を置いてみたい」「観葉植物はどのように選べば良いの?」と、緑のある暮らしに憧れはあるものの、選び方が分からずに悩んでいる方はいるのではないでしょうか。
観葉植物はインテリアとして人気があり、飾るだけで部屋の雰囲気が一気におしゃれになりますよね。また、植物はリラックス効果が期待できるので、眺めるだけで癒されるでしょう。
一見、お手入れが難しそうに思えますが、ポイントを押さえることで初心者でも簡単に育てることができるものもあります。そこで今回は、観葉植物の選び方やおすすめのインテリアグリーンを育てるコツについて解説します。
「自分に合った観葉植物を選べるようになりたい」「初心者だけど上手に育てたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
リビングに置く観葉植物を選ぶ3つのポイント
リビングに置くにあたって自分好みの植物を選ぶのも良いですが、特に初心者の場合は事前にチェックしておくべきポイントがいくつかあります。
置き場所とサイズ
リビングに観葉植物を置く際「どこに置くのか」と「サイズ選び」が重要です。リビングの広さに対して観葉植物が大きすぎると、圧迫感を感じてしまいます。そのため、室内のスペースに合わせたサイズを選ぶようにしましょう。また、観葉植物の種類によって育てるのに適した環境も変わってきます。日光を好む品種や日陰でも元気に成長するものなど、実にさまざまです。観葉植物の置き場所が決まっている場合は、その環境に適した品種を選ぶと良いでしょう。
育てやすさ
観葉植物を選ぶ際は、育てやすさも考慮しましょう。育てやすい観葉植物とは、主に耐陰性があって乾燥に強い品種を指します。耐陰性がある観葉植物は、日光にしっかり当てなくても元気に成長するので、光が全く入ってこない室内でも育てられます。ただし、光を全く当てないと枯れてしまうので、週に2~3回は外に出して日光浴をさせることが大切です。また、乾燥に強い観葉植物はこまめに水やりをする必要がなく、多少放置しても枯れることはないでしょう。
「リビングに観葉植物を置きたいけど、お手入れする時間がない」という方は、オリーブの木やピレア・ぺぺロミオイデスなどの日陰と乾燥に強い品種 を選んでみることをおすすめします。
風水や花言葉
観葉植物には、それぞれ風水効果があるので、運気を上げてくれるものを選ぶのも1つの方法です。古代中国で発祥した風水には「万物が持つパワーを吸収して運気を呼び込む」という考えがあります。置き場所や植物の種類・葉の形などによって得られる効果が異なるので、購入前に確認しておきましょう。また、花言葉をチェックするのもおすすめです。観葉植物は、枯らさない限り長い期間育てることになるので、ポジティブな花言葉を持った植物を選んで気分を上げたいですよね。例えば、ストレリチアは「輝かしい未来」、ガジュマルは「健康」など素敵な花言葉を持つ観葉植物はたくさんあります。お気に入りの花言葉を見つけてみると良いでしょう。
【初心者向け】リビングで簡単に育てられるおすすめの観葉植物3選
観葉植物を育てた経験がない方は、まずは育てやすいものからチャレンジしてみると良いでしょう。ここでは、初心者におすすめの観葉植物を3つ紹介します。
モンステラ(60~80cm)
モンステラは、ハート型の葉に独特の切れ込みが入った個性的な植物です。ハワイでは「希望の光を導く」と言われている縁起の良い観葉植物なので、新築祝いや開店祝いなど新たな門出の贈り物にもピッタリです。
インテリア性が高く、部屋に置くと一気におしゃれな雰囲気になるのでとても人気があります。日陰や乾燥に強く、室内でもしっかり成長してくれるので初心者でも育てやすいです。成長するにつれ徐々に切れ込みが広がってくるので、育つ姿を楽しめます。ただし、葉や茎に毒性があるため、小さい子どもやペットがいる場合は手の届かない場所に置きましょう。
サンスベリア(50~70cm)
サンスベリアは独特な縞模様が入っており、剣のように真っすぐ伸びている鋭い葉が特徴的です。模様が虎の尻尾のように見えることから「トラノオ(虎の尾)」という別名を持ち、魔除けの効果があるとされています。
サンスベリアはマイナスイオンを多く発生しており空気清浄効果が期待できるので、オフィスなどに置いてあることが多いです。乾燥に強く、厚みのある葉の中に水分を蓄える性質があるので、水やりの頻度は夏場でも土の表面が完全に乾いてから4~5日後です。サンスベリアは日光を好みますが、耐陰性もあるので室内で育てても問題ありません。
カポック(60~90cm)
カポックは、葉を放射線状に広げる姿がとても可愛らしい観葉植物です。「シェフレラ」という別名でも親しまれており「誠実」や「正直」といった花言葉があります。人間関係を整え、自宅に置くことで家庭運を上げるといわれています。。
カポックは丈夫で成長が早くどのような環境でも育つため、日当たりや温度などをあまり気にしなくても問題ありません。インテリア性が高く、リビングのシンボルツリーとして置くと存在感があっておしゃれになるでしょう。
【テーブルにおすすめ】小さくてもリビングの雰囲気が変わる観葉植物3選
小型サイズの観葉植物であれば管理がしやすく、置き場所にも困りません。小さくても十分に存在感があり、テーブルに置くだけで部屋がおしゃれになります。
ここでは、コンパクトサイズの観葉植物を3つ紹介します。
ガジュマル(10~20cm)
ガジュマルは、ぷっくりと太い幹と入り組んだ根が特徴的な観葉植物です。自生地の沖縄では、ガジュマルには「キジムナー」という精霊が宿り幸運を運んでくるといわれています。
ガジュマルは幹の途中から「気根」と呼ばれる根を出していて、成長すると地に付いて太くなり、やがて幹を支える支柱根となります。気根によってさらに形が変わってくるので、自分だけの樹形になる姿を楽しめるでしょう。
ポトス(10~20cm)
ポトスは季節を問わずにきれいな緑の葉をつけるので、インテリアグリーンとして重宝されています。つる性の植物なのでハンギングに向いており、天井から吊るして飾るとおしゃれな雰囲気になるでしょう。また、繫殖力が強いのでつるを切って水耕栽培をしたり、壁に這わせてみたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
ポトスは耐陰性があるので、基本的に室内のどこに置いても元気に成長します。また、枯れにくく丈夫なので初心者でも育てやすいです。
ペペロミア(10~20cm)
ペペロミアは、雫のような形をした小さな葉がとても可愛らしい観葉植物です。「可愛らしさ」という花言葉のとおり、ペペロミアの見た目に惹かれる方は多いでしょう。
ペペロミアは約1,000種類あると言われており、さまざまな葉の形や模様の品種があります。コンパクトなサイズが多く、テーブルに飾るのにピッタリです。
また、乾燥に強く厚みのある葉に水分を蓄えているので、水やりの頻度は土の表面が乾いてから数日後と回数が 少なくて済みます。耐陰性もあり室内でも十分に育つので、好きな場所に置いて楽しめるでしょう。
【16~20畳のリビング向け】シンボルツリーにおすすめの観葉植物3選
せっかくリビングに飾るなら「シンボルツリーになるような、大きい観葉植物を置きたい」という方もいるのではないでしょうか。存在感や見応えのある大型の観葉植物を置くことで、部屋の雰囲気をガラッと変えられます。
ここでは、リビングにおすすめの大型の観葉植物を3つ紹介します。
パキラ(160cm~190cm)
パキラは編み込まれた太い幹の上に、手を広げたように放射線状に生えている葉が美しい観葉植物です。インテリアとの相性が良く、1年を通して鮮やかなグリーンの葉を楽しめるので人気があります。
パキラは「マネーツリー」という別名を持ち、金運アップの効果があると言われているので、開業祝いなどの贈り物におすすめです。乾燥や日陰に強い性質で、どのような環境でも適応しやすいので初心者でも簡単に育てられるでしょう。
フィカス・ウンベラータ(160~190cm)
フィカス・ウンベラータは、ハート型の大きな葉や独特な曲がり方をする枝が魅力的で、インテリア性の高い観葉植物です。置くだけでナチュラルでおしゃれな空間を作り出してくれるので、リビングのシンボルツリーとしてもおすすめです。
生育旺盛で成長スピードが早いので、上手くいけば1年で20cmほど育つこともあります。フィカス・ウンベラータには「永久の幸せ」「夫婦愛」という縁起の良い花言葉があるので、結婚記念日や出産祝いのプレゼントとしてもおすすめです。
幸福の木(170~190cm)
「幸福の木」とはドラセナ・マッサンゲアナの別名で、ハワイでは玄関に飾ると幸せが訪れると言われている、非常に縁起が良い観葉植物です。
真っすぐに伸びた太い幹から生える緑と黄緑色の細長い葉が特徴的で、リビングに飾るとスタイリッシュな空間を作り出せます。
日光を好むため日当たりの良い場所に置くとより元気に成長してくれるでしょう。上手に育てられれば、5~10年に1度しか咲かないと言われている白い花を咲かせてくれるかもしれません。
リビングで観葉植物を育てる際のポイント4選
「観葉植物を上手に育てられるか心配」という方のために、ここではリビングで元気に成長させるためのコツについて解説します。
基本的なポイントを押さえておくことで、枯らしてしまうなどの失敗を回避できるのでしっかり確認しましょう。
土が乾いてから水やりする
「植物の成長のために、毎日水をあげた方が良い」と思いがちですが、基本的には土が乾いてから水やりをしましょう。水をやり過ぎると、土が湿った状態が続くため根が腐ってしまいます。一度腐ってしまうと元の状態に戻すのは難しいです。土が乾いてから鉢の底から水が流れるくらいたっぷりと水をやりましょう。家に土を持ち込みたくない方は、ハイドロコーンという人工の石を使って観葉植物を育てられます。土よりも清潔なため、虫が寄ってくることはほとんどありません。衛生面やお手入れに不安がある方は、試してみてはいかがでしょうか。
また、観葉植物は土からだけでなく葉からも水を吸収します。霧吹きを使って葉の表裏に水を吹きかけることを「葉水」と言いますが、害虫予防になったり葉の汚れが落ちてハリが出たりするので定期的に行いましょう。
日当たりが良い場所に飾る
観葉植物は、なるべく日当たりが良い場所に飾るようにしましょう。日当たりが良いと光合成を行って栄養を作り出すので、元気に成長します。夏はカーテン越しの窓辺に置くことをおすすめしますが、直射日光が当たると葉焼けしてしまうので注意が必要です。一方で、冬は窓辺に冷気が入り込んで冷えるため、離して置いてあげましょう。
なお、耐陰性がある観葉植物は多いですが「日陰がベスト」というわけではなく、基本的には日光を好みます。日陰にずっと置いていると弱ってしまうので、週に2~3回は数時間ほど日光浴をさせましょう。
温度を調節する
観葉植物を元気に育てるためには、温度管理も重要です。観葉植物は、もともと熱帯地域などの暖かい場所に自生しているものが多いので、一般的に寒さに弱いという特徴があります。冬になると室内の気温が下がるので、観葉植物にダメージを与え落葉したり枯れたりすることもあります。冬の夜間は窓際を避けて部屋の中央に移動させ、温度は最低でも10℃以上を保つと良いでしょう。
一方で、夏場は気温が高くなり土が乾燥しやすいので、土が乾いたらこまめに水やりすると良いです。また、土が蒸れて根腐れが起こるのを防ぐために風通しの良いところに置いて、空気を循環させることが大切です。
風通しの良いところに置く
観葉植物を育てる際は、風通しにも気を配ってあげましょう。風通しが悪いと、空気がこもって雑菌や害虫が繁殖し枯れてしまうことがあります。また、土が湿った状態が続くことで根腐れの原因になります。そのため、定期的に窓を開けて換気したり、サーキュレーターを活用して風を送ってあげたりすると良いでしょう。エアコンを利用する場合は、風が直接当たると乾燥してしまうため注意が必要です。適度な風を与えることで、カビや害虫対策になり植物の成長を促します。
リビングにあう観葉植物を飾っておしゃれな空間を作るのがおすすめ
リビングに観葉植物を置く際は、飾る場所や大きさ・育てやすさを確認しておくことが重要です。特に初心者の場合は、乾燥や日陰に強くてお手入れの手間がかからない観葉植物から育ててみると、失敗を防げるでしょう。
また、観葉植物には花言葉や風水効果もあるため、好きな言葉や高めたい運気に関係のあるものを選んでみるのもおすすめです。
しっかりとコツを押さえてお手入れすることによって、日光を好む観葉植物を室内でも元気に育てられます。ぜひ、リビングに合った観葉植物を飾って、グリーンのある日々を楽しんでみてください。