Lunch making

Instagramのフォロワー約20万人!
素敵なお弁当づくりで人気の
tamiさんに教えてもらいました!!

誰かのためにお弁当を作る。それは本来、とても楽しくてうれしいこと。でも毎日のこととなると、ちょっぴり大変な面も。そこで、フォトジェニックなお弁当で大人気のインスタグラマーtamiさんに、食べる人はもちろん、作る人も幸せになるお弁当づくりのコツを聞きました。

tamiさん
滋賀県在住。夫のお弁当を作り始めたころから、 Instagramに画像を投稿。彩りにあふれたお弁当フォトの数々が人気を呼び、多くのフォロワーを集める。


#お弁当づくりを楽しむコツは「作りおき」

「わたし、以前はお弁当づくりを『面倒だ』と思っていたんです」。tamiさんは笑いながらそう言います。結婚を機に料理を始め、仕事をしながら食事づくりをこなすため、晩ごはん用のおかずの作りおきを開始。それが現在のお弁当づくりにつながっていったそうです。
「最初は、冷凍食品とウインナーに玉子焼きという、よくあるお弁当を『しんどいな』と思いながら作っていました。でも、おかずの作りおきをするようになって、わざわざ朝に調理しなくても、お弁当箱に詰めるものがたくさんあることに気づいたんです」

気に入ったお弁当箱を新しく買い求めたり、外食で「見た目がきれい」と思った料理をまねしたり。自分がいいなと感じたものを取り入れ、好きなものを作りおきするうち、お弁当づくりが楽しくなっていったと言います。「完璧を求めて自分を追い込まない。これが楽しむ秘けつだと思います」


#どんなふうに作ってる? tamiさんの5つのマイルール

休日に作りおき

tamiさんがおかずを作りおきするのは、仕事がお休みの土日。2〜3時間で終わらせるのが疲れないポイントだそうです。「サッカーやバスケットボールの試合を見るのが好きなので、1試合分を見ながらやっています。見終わったら料理も終了。やり残したことがあっても『あとは平日にやればいい』と割り切っています」

主菜は前の日の晩ごはんから

お肉やお魚などのメインディッシュは、前日の夕食に出したものをそのまま使うことが多いとか。作りおきのときに味をつけないでおくと、昼と夜とで味を変えられるので、同じおかずでも変化がつけられると言います。「前の日と同じものはイヤ、という場合は、1日置いてお弁当に使うだけで、新鮮な感じがしますよ」

彩りの副菜を用意する

副菜に使う食材は主に「野菜」。理由は、彩りがきれいな上に、比較的安いからだそうです。「生協の個配を利用していますが、野菜の値段が安定しているので、天候によって野菜が高騰しているときも、あまり負担を感じなくてすみます」。さまざまな野菜を使うことで、栄養バランスも良好に。

たれを上手に使う

tamiさんの冷蔵庫には、味噌だれ、エビチリのたれなど、さまざまなたれが常備されています。基本の調味料である「さしすせそ」だけでなく、こうしたたれを上手に使うのも、お弁当づくりをしんどくしないコツなのだそうです。「今日は塩コショウ、明日はたれにからめて、というふうにすれば、味にバリエーションが生まれます」

玉子焼きは朝作る

平日の朝、お弁当づくりに使う時間はわずか15分。ほぼ「詰めるだけ」の作業ですが、玉子焼きだけは焼くそうです。「その日に作ったほうがおいしいし、お弁当箱の幅取りにも使えて重宝するから。詰めるおかずがたくさんあるときは、玉子焼きを焼かない日もありますよ」


#休日の作りおき。手早くたくさん作るコツは?

食材のお買い物

1週間分をまとめ買いしているそうです。献立を決めてから食材を買うのかと思いきや、tamiさんは「レギュラーで買う食材は毎回ほぼ同じ。買ったものを見て何を作るか決めます」と言います。食材を買うときに心がけているのは、赤、緑、黄、茶、黒、白の6色がそろっているかどうか。そこに季節の野菜をプラスする感覚で買いそろえるそうです。

下ごしらえ

買ってきた食材をひたすらカットするところからが、下ごしらえの始まりだとtamiさん。包丁だけでなく、何種類かのスライサーを使って、色とりどりの野菜を千切りやみじん切りにしていきます。「1時間以内に終わらせるようにしています。硬いかぼちゃなどは、電子レンジでちょっと温めてから切ると、カットしやすいですよ」

調理する

味付けまですべて終えてしまうのではなく、味付け手前の「寸止め状態」にするのがポイント。ゆでるときも炒めるときも、軽く塩をふる程度にしておきます。「そのほうがいろんなたれを使ってアレンジしやすいですし、献立の自由度も広がります。最初は味付けまでしていましたが、それだとしんどいし、大変ですからね(笑)」


#作りおきおかず レシピ3品

メインのおかず「ドライカレー」

余った食材を入れられるところが、ドライカレーのいいところ。根菜をゴロゴロ入れると、かさ増しになってボリュームアップ!

<材料>
合挽き肉(豚肉でも) …250~300g 玉ねぎ…1個 トマト…1個(ミニトマト10個程度)
野菜…ピーマン、にんじん、ごぼう、れんこんなど、好きなものを好きなだけ
にんにく…1片 しょうが…1片 カレー粉…大さじ2(ガラムマサラ、チリパウダー、コリアンダーパウダーなどのスパイスがあれば適量)
調味料…ケチャップ大さじ2、ウスターソース大さじ1~2、しょうゆ小さじ2
サラダ油…大さじ1 クミンシード…小さじ1(自宅にあれば)
※カイエンペッパーで辛さの調整ができます

<作り方>
(1)野菜はすべてみじん切りにする。
(2)フライパンにサラダ油、にんにく、しょうが、クミンシードを入れ、弱火で香りが出るまで温める。
(3)挽き肉を加えて色が変わるまで炒めたら、トマト以外の野菜を加えて中火で10分ほど炒める。水分が足りないと思ったら少し水を足す。
(4)カレー粉やスパイスを加えて全体になじませたら、調味料を加えて混ぜる。
(5)トマトを加えてなじませながら炒めたら完成。

副菜「野菜の塩炒め」

色違いの野菜を刻んで、塩でさっと炒めるだけ。冷蔵庫に保存しておけば、マルチに使えるカラフルなおかずとして大活躍。

<材料>
ピーマン…2~3個 にんじん…1本 ごぼう…1本 かぼちゃ…1/4~1/8個
ごま油…1種類の野菜につき大さじ1 塩…1種類の野菜につきふたつまみ

<作り方>
(1)野菜をピーラーやスライサーで薄切りや細切りにする。
(2)フライパンにごま油を熱し、塩をふって、野菜がしんなりするまで炒める。
(3)1つの野菜を炒め終わったら、同じ手順で別の野菜を炒める。

簡単サンドイッチ
「具がたっぷりコロッケサンド」

食パンに好きな具材をタワーのように積み上げ、ラップで包んでギュッとするだけ。切った断面が美しくインスタ映え!ボリューミーなのでお腹も大満足。

<材料>
食パン…6枚切り2枚 コロッケ…1個 きゅうり…1/2本 にんじん…1/2~1/4本
紫キャベツ…適量 卵…2個 マヨネーズ…適量 塩コショウ…適量
コロッケにかけるソース …ウスターソースやトンカツソースなどお好きなもの
ドレッシング…イタリアンやフレンチドレッシングなど

<作り方>
(1)きゅうりはスライサーなどで薄切りにし、紫キャベツとにんじんは千切りにする。
(2)にんじんは塩少々をふり、出てきた水分をしっかりしぼってドレッシングで和える。
(3)卵に塩コショウを加え、卵焼き器などで厚焼き卵を作る。

食パン2枚にマヨネーズを塗る。まな板に食パンを敷き、滑りにくい具材から積み重ねていく。具体的には、にんじん、きゅうり、厚焼き卵、ソースをかけたコロッケ、紫キャベツの順。

上に食パンを乗せて、ラップでちょっときつめに包む。半分に切ったら出来上がり。※食パンをトーストするかしないかはお好みで。


#フォトジェニックなお弁当の詰め方は?

インスタ映えする詰め方にもコツがあるそうです。「まずは、隙間ができないように数種類のおかずを少量ずつしっかり詰めること。玉子焼きや肉巻きなど細長いものは横ではなくタテに詰めて、ボリューム感がでるよう“高さ”も意識しています。あとは、彩りですね。アクセントカラーになる赤や紫の食材を必ず入れています。にんじんやトマト、紫キャベツ、みょうがなど彩り要員の副菜を作りおきしておくと便利ですよ」

(1)ごはんは斜めに入れて、手前に段をつける。

(2)段の上に肉巻きを半分にカットしたものを置き、ごはんと高さをそろえる。

(3)カップを置き、汁気のあるものや形のないおかずを盛り付ける。

(4)玉子焼きなど、固定できるおかずを仕切り代わりに入れる。タテに置くとボリュームが出る。

(5)黒や茶色のおかずを入れる。これで色合いがキュッと引き締まる。

(6)和え物などを盛り付けていく。

(7)隙間にひじきや切り干し大根を入れていく。

(8)スナップえんどうを半分にカットし、さらに空いた空間を埋めていく。ごはんにゴマをふれば完成!

(1)ごはんは斜めに入れて、手前に段をつける。

(2)段の上に肉巻きを半分にカットしたものを置き、ごはんと高さをそろえる。

(3)カップを置き、汁気のあるものや形のないおかずを盛り付ける。

(4)玉子焼きなど、固定できるおかずを仕切り代わりに入れる。タテに置くとボリュームが出る。

(5)黒や茶色のおかずを入れる。これで色合いがキュッと引き締まる。

(6)和え物などを盛り付けていく。

(7)隙間にひじきや切り干し大根を入れていく。

(8)スナップえんどうを半分にカットし、さらに空いた空間を埋めていく。ごはんにゴマをふれば完成!


tamiさんがハマっているのは、断面を美しく見せる詰め方。自らを〝断面フェチ〟と呼び、「せっかく作ったんだからきれいに見せたい」と、作りおきのおかずをテーブルに並べて、色味を見ながら詰めていきます。「お弁当箱は、魚がメインのときはわっぱ、サンドイッチのときは四角いものなど、詰めるものに合わせて使い分けています」。