ローレルスタイルvol.47 Life

暮らしを楽しくするデザイン家電01

暮らしを楽しくするデザイン家電01
ふと目をやると、そこにおしゃれな家電。
そばにあるだけで豊かな気分になるなんて、
なかなかの優れもの。

Photo:ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S1

<取材協力>
インテリア&家電コーディネーター 戸井田 園子さん
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、独立してインテリア&家電コーディネーターとして活動中。オールアバウトの家電ガイドを務めるなど、新聞や雑誌、テレビなどのメディアでも活躍。

high design home appliances

機能だけでなく、
見た目だって暮らしには大事。

毎日使う生活家電。デザインにこだわったものをちょっと取り入れるだけで、暮らしがぱっと華やかになる。例えば、リビングにきれいなフォルムの空調家電を置いてみる。いつもの空間にラグジュアリーな雰囲気が漂い始める。友達を自宅に招待したときは、おしゃべりの種になってくれたり。「これ、おしゃれね」とほめられると何だかうれしくなる。機能を重視され続けてきた家電に、デザイン性のあるものが増えてきたのは、「心を豊かにしてくれるものを、暮らしのそばに置きたい」というニーズが高まっているから。安くて使いやすいものから、デザインと性能を両立させたものへと、家電は進化している。暮らしを快適にしながら、美しいオブジェのようにそこにいてくれる身近なデザイン家電たち。「大事に使いたいな」。そんな気持ちさえ芽生えてくる。


Photo:ダイキン UXシリーズ

high design home appliances

空間が変わる。
いま注目のリビング家電。

「白くて無機質」が一般的だったリビング家電が、おしゃれに変化している。特に「エアコン」「空気清浄機」は、デザインの進化が目覚ましいアイテムだ。海外や国内の新しいメーカーが家電のイメージを覆す「空気清浄機」を世に送り出し、そんな新勢力の刺激をうけた「エアコン」も登場。24時間その空間に居続けるため、「見せる家電」として設計され始めている。家電というより、インテリアの一部として暮らしを彩ってくれそうだ。

ダイキン UXシリーズ

ドイツのデザイナーと共同で製作したマルチエアコン。厚みを抑えた流線型のフォルムが洗練された空間を演出する。外見のイメージは「風の流れ」。どの角度から見てもお部屋に調和するよう、壁との一体感にこだわって設計されている。1台の室外機に複数のエアコンをつなげられるので、住宅の外観をすっきり見せることができるのも特徴だ。部屋の形やインテリアとの相性に合わせてカラーやタイプを選べる。

UXシリーズ公式サイトはこちら

三菱電機 霧ヶ峰FLシリーズ

スクエア型の形状がスタイリッシュな印象を与えるデザインエアコン。省エネ性にこだわりつつ、正面から吹き出し口が見えない「匠フラップ」を採用し、エアコンに見えない薄さとインテリア性を保っている。体感温度を0.1℃単位で検知する赤外線センサー「ムーブアイ極」、エアコン内部へのほこりの付着などを防ぐ「ハイブリッドナノコーティング」など、快適さや清潔さを叶える機能も満載。カラーバリエーションはパウダースノウとボルドーレッド。

霧ヶ峰FLシリーズ公式サイトはこちら

ブルーエア Blue by Blueairシリーズ

スウェーデン生まれの空気清浄機。シンプルでプレーンな見た目がどんなお部屋にもしっくりなじみそう。本体下の吸引口から汚れた空気を大量に吸い込み、天面の吹き出し口から清浄な空気をパワフルに排気。気流の循環を考えたファンダクト構造によって、大空間のリビングでもきれいな空気で包み込む。余計なものを削ぎ落とした「シンプルイズベスト」の哲学に基づいて作られており、操作はボタン1つだけという簡単さもうれしい。

Blue by Blueairシリーズ公式サイトはこちら

cado AP-C110・AP-C200

継ぎ目のない筒型のフォルムはいい意味で生活感がなく、さりげなく空間を飾ってくれる空気清浄機。フィルターは、活性炭の優れた吸着力と可視光で反応する新型光触媒技術により、セルフクリーニング効果を持つ。静音性が高いのも長所だ。リビングダイニングにおすすめのAP-C200(写真右)は、360度全方向から汚れた空気を吸い込み、真上からきれいな空気を吹き出す構造なので、どこにおいても空気が循環しやすい。また、AP-C110(写真左)は、ベッドサイドやデスクといった場所を選ばず置くことができる。

cado DH-C7000

除湿機とは思えない美しいデザインが魅力的。除湿能力も高く、コンクリート住宅で最大19 畳まで対応する。「除湿」「衣類乾燥」「除菌消臭」の3つのモードがあり、「除湿」「衣類乾燥」モードでは除菌・消臭剤の「ピーズガード」を同時に噴射することで除菌効果を発揮。1年中活躍するが、特に梅雨時の部屋干しには重宝する。4輪キャスター付きで、どのお部屋にも気軽に連れて行ける。

DH-C7000公式サイトはこちら


Photo:ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S1

high design home appliances

心地よい眠りを誘う「快眠家電」。

およそ人生の3分の1を占める眠りの時間。寝室や枕元で質の良い睡眠のお手伝いをしてくれるのが「快眠家電」だ。色や音で安らぎをもたらしてくれるもの、眠りに落ちやすい空気環境を保ってくれるもの。選ぶのが楽しくなる。

ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S1

ランプのように見えるが、実は高性能なスピーカー。LEDのほのかな灯りに癒やされながら、お気に入りの音楽を楽しめる。小さいながら音質は抜群で、有機ガラス管が生み出す透明感のある音色が気持ちをリラックスさせてくれる。ポータブルでワイヤレスな充電式なので、ベッドサイドはもちろん、昼間はキッチンやリビングなどに連れ出すこともできそうだ。

※防水・防塵仕様ではありません

ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S1公式サイトはこちら

Philips Hue go

キッチンボールのようなかわいらしい形のコードレススタンド。別売りのブリッジを使えば、スマートフォンやタブレットでコントロールでき、明るさや色調整はもちろん、タイマーなどとも連動できる。明るすぎず、暗すぎないちょうど良い明かりで照らしてくれるほか、「キャンドル」「瞑想」「森林浴」などの照明効果が登録されており、寝室を好みのムードにできる。また、光で目覚めたり、遠隔操作で留守中に点灯させたりと多様な使い方ができるのも便利だ。

Philips Hue go公式サイトはこちら

シャープ プラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」 FU-GK50

空気をきれいにしてくれるだけでなく、蚊を捕獲してくれる一挙両得のアイテム。薬剤は使わず、ブ〜ンという蚊のわずらわしさから解放されたい人におすすめだ。薬剤レスの秘密は、蚊の習性と空気清浄機の吸引力を利用した構造。UVライト・黒いボディ・隠れたがる小窓で蚊を誘い、吸い込んで内蔵の蚊取りシートで捕獲する。空気清浄機能にはプラズマクラスターを搭載。スピード循環気流によって遠くのほこりも引き寄せ、空気を素早く浄化する。

プラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」公式サイトはこちら

三菱電機 パーソナル保湿機 SH-KX1

部屋全体ではなく、顔まわりだけを保湿する新発想の保湿機。吹き出し口から約50〜75cm先の範囲を中心に直接うるおいをもたらすので、結露の心配がないのが最大のメリットだ。スチームによって暖かい蒸気を放出し、眠っている間中、鼻、のど、顔の肌をうるおしてくれる。寝起きのうるおい感が違うだけでなく、保湿によってスムーズな入眠をサポートするのも利点。運転音はささやき声より静かな27デシベル※と、眠りの邪魔にならない。

※1m離して計測した場合

パーソナル保湿機 SH-KX1公式サイトはこちら


家電をインテリアとして
上手くコーディネートするには?

キレイにまとめるには「統一感」を意識して

上手にコーディネートする最大のコツは「統一感」。とはいえ、色、形、素材すべてを統一すると選択の幅が狭まるので、このうち最低ひとつをそろえるように家電をセレクトしてみては。例えば、「金属の素材で統一」「丸みを帯びたデザインで統一」など。そろえ方に自信がない場合は、白×四角形、金属×モノトーンカラー(白・黒・シルバー)など、2つの要素を掛け合わせてみて。

カラーを選ぶときのポイントは?

印象の違う色味を混ぜないのがポイント。白・黒・シルバーにはすっきりとした印象があるが、赤・黄・オレンジには活動的な印象があるため、同じ空間に置かないのがベター。「リビングは茶色、キッチンは白」というように、お部屋ごとに色を決めてみては。アクセントとなるカラーよりも、お部屋全体のトーンになじむカラーを選ぶのもコツ。ヴィヴィッド・ペール・ダークなど同じ色調にそろえると、まとまりやすい。

つくりたい空間のイメージをつかむために

家電を買う前に、まずは「空間スクラップ」を作ってバーチャルコーディネートをしてみるのがおすすめ。好きなインテリア雑誌やWebサイトからお部屋の写真を選び、そこに切り抜いた家電の画像を配置していくと、色味や空間との相性が分かる。お部屋の写真を選ぶ際は、真似したい空間に近いものを。


次回は、キッチン家電をはじめ、洗濯・美容関連のトレンドアイテムをご紹介します(3月下旬配信予定)