ローレルスタイルvol.44 Traveler

摩訶不思議な宇都宮へ。~神秘的な光景を巡る旅~

摩訶不思議な宇都宮へ。
~神秘的な光景を巡る旅~

東京から日帰りで愉しめる宇都宮。
壮大な景色など見どころいっぱい。

東京から新幹線で約50分、日帰り旅行にもぴったりな栃木県宇都宮市へ。まるで映画に登場する地下宮殿のような地下採掘場跡「大谷資料館」をはじめ、洞窟に包まれるように佇む「大谷寺」、荘厳な教会建築や妖精のミュージアムなど、神秘的なスポットを巡ります。道中に立ち寄りたいカフェやグルメスポットのほか、地元で知られているパワースポットもご紹介。この冬、摩訶不思議な体験を宇都宮で味わってみませんか。

大谷寺

カトリック松が峰教会
提供:宇都宮観光コンベンション協会

宇都宮までのアクセス

  • 東京駅から東北新幹線約50分
  • 上野駅から宇都宮線(快速)約1時間30分
  • 横浜駅から湘南新宿ライン約2時間25分

大谷エリア

壮大な景色が広がる石の里へ。
野球場がすっぽり収まる巨大地下空間は圧巻。

まず最初に訪れたいのが、JR宇都宮駅よりバスで約30分の場所にある石の里「大谷(おおや)」です。こちらでは宇都宮の特産物「大谷石」が採掘され、巨大な岩壁がつくる迫力満点の景色があちこちで見られます。なかでも必見なのが、2万平方メートルの巨大地下空間が広がる「大谷資料館」。重要文化財指定の貴重な石仏が拝観できる「大谷寺」など、見どころが詰まったエリアをゆっくり散策してみましょう。

大谷資料館

大谷石採掘の歴史を紹介する資料館。地下30mの広大な採掘場跡が見学でき、コンサートなどの会場や映画やドラマの撮影場所としても利用されています。最深部は地下60mもあり、そびえる岩壁は壮大な建造物のように見え、地下宮殿を探検している気分に。石肌には手掘り時代のツルハシの跡が残っており、展示場では手掘りでの採掘方法や道具などが紹介され、その苦労をしのぶことができます。

宇都宮市大谷町909 
Tel. 028-652-1232

[時]9:00~17:00 (入館は16:30まで) [休] 無休(12/29~1/1は除く・臨時休館有り)
[料]大人700円(2017年1月1日より800円)

大谷資料館公式サイトはこちら

OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKET

大谷資料館に併設されたカフェ&セレクトショップ。カフェでは、那須野ベーコンや那須御養卵、とちおとめなど栃木県産の食材をふんだんに使ったガレットが味わえます。セレクトショップでは益子焼のオリジナル商品をはじめ、大谷石を使ったアロマストーン、間々田紐や栃木レザーのアクセサリーなど、栃木県や宇都宮市の伝統工芸品を日常で使いやすいデザインにアレンジしたものが充実しています。

宇都宮市大谷町909 大谷資料館敷地内 
Tel. 028-688-8604

[時]9:30~17:00(16:30LO)[休] 無休 [料]那須御養卵とエビアボのガレット700円、益子焼オリジナルマグカップ1,728円

OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKET公式サイトはこちら

大谷寺

弘法大師によって810年に開かれたといわれる古寺。古代の横穴式住居とされる洞窟に包まれるようにして建てられた本堂では、高さ4mもある本尊の千手観音(通称:大谷観音)をはじめとする合計10躰の石仏が拝観できます。すべて国の重要文化財に指定され、弘法大師の作と伝わる千手観音は、古くから人々に尊崇され、磨崖仏としては日本最古のものといわれています。

宇都宮市大谷町1198 
Tel. 028-652-0128

[時]9:00~16:30(4月〜9月は8:30~17:00) [休] 1月~3月の第2・4木曜日、12/19~31 
[料]拝観料大人400円

平和観音(大谷公園)

大谷景観公園
提供:宇都宮観光コンベンション協会

迫力あふれる平和観音や大谷景観公園もおすすめ。

大谷寺の周辺には、まだまだ見どころがあります。たとえば、大谷寺のすぐ近くにある「平和観音」。大谷石採掘場跡の岩壁に掘られた高さ27mの観音像は、戦没者の慰霊と世界平和を祈念して、昭和23年から6年もの月日をかけて総手彫りで造られたというから驚きです。町並みを一望できる展望台も設置されています。また、大谷資料館と大谷寺のほぼ中間地点にある「大谷景観公園」では、むきだしになっている大谷石の岩壁が迫力満点。景観公園から望む御止山(おとめやま)は、自然の大谷石奇岩群と赤松が織り成す風光明媚な景色が広がり、国の名勝に指定されています。


市街地エリア

荘厳な大谷石建築物や妖精のミュージアム、
パワースポット、グルメを愉しんで。

JR「宇都宮」駅と東武「宇都宮」駅に挟まれた市街地では、大谷石を使った趣のある建物を見学してはいかがでしょう。大谷石造りの聖堂がある「カトリック松が峰教会」や大谷石の蔵を活用した創作和食店「石の蔵」は訪ねておきたいところ。また、妖精をテーマにしたユニークなミュージアムや、パワースポットとして知られる「二荒山神社 」、宇都宮餃子の食べくらべができる「来らっせ本店」など多彩な観光スポットがそろっています。

カトリック松が峰教会

昭和7年に竣工した聖堂は、国の登録有形文化財にも指定。スイス人の建築家マックス・ヒンデル氏が設計し、国内では珍しい双塔を持った教会建築です。その大部分に大谷石が用いられ、聖堂の内外壁には石工職人によりさまざまな意匠が施されています。敷地内・教会内部の見学も可能で、日没から20:30までライトアップが行われ、幻想的な景色を愉しむことができます。

宇都宮市松が峰1-1-5 
Tel. 028-635-0405(団体は要予約)

[時]8:00~20:00 [休] 無休 [料]見学無料 ※都合により、聖堂の見学ができない場合もあります。

カトリック松が峰教会公式サイトはこちら

うつのみや妖精ミュージアム

妖精について学べる「妖精博士の部屋」や、妖精の絵画や陶器、挿絵本などを展示する「妖精アートサロン」などで構成される、妖精専門のミュージアム。宇都宮出身で、妖精学研究の第一人者・井村君江氏が収集した挿絵本などの資料や、宇都宮市の実業家・齋藤文男氏寄贈の絵画や陶器を見ることができます。

宇都宮市馬場通り4-1-1 うつのみや表参道スクエア内 市民プラザ5階
Tel. 028-616-1573

[時]10:00~20:00 [休] 12/29~1/3 [料]入場無料

うつのみや妖精ミュージアム 公式サイトはこちら

宇都宮二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)

宇都宮市街地にある、1600年以上の歴史を持つ古社。宇都宮の始祖・豊城入彦命 (とよきいりひこのみこと)が祀られ、多くの市民に親しまれています。宇都宮大明神という別号を持ち、下野「一の宮」と呼ばれ、宇都宮の地名の由来になったといわれています。

宇都宮市馬場通り1-1-1 
Tel. 028-622-5271

[時][休] [料]境内散策自由

石の蔵

60年ほど前に建てられた大谷石の蔵を活用した創作和食のお店。外観は蔵のレトロな雰囲気を残しながら、内部は現代のクリエイターたちの手で温かくもモダンな空間に仕上げられています。レストランでは、地元産の食材に徹底してこだわった和食が堪能でき、ランチはビュッフェコースなどが、ディナーは約50種の趣向を凝らしたアラカルトと4つのコースが用意されています。オリジナルドリンクやスイーツがゆったり味わえるカフェのほかに、食品・器・雑貨などを扱うショップも併設され、散策の休憩やお土産探しにも最適です。

宇都宮市東塙田2-8-8 
Tel.028-622-5488

[時]ランチ11:30~14:00LO、カフェ11:30~17:00LO、ディナー17:30~22:00LO(コースは21:30LO) ショップ11:30〜22:30 ※ディナーは小学生以上 [休] 無休 [料]ランチビュッフェコース2,000円、ディナーコース4,000円~

石の蔵公式サイトはこちら

ご当地グルメ「宇都宮餃子」を食べくらべ!

来らっせ 本店

餃子の街として有名な宇都宮には、約30店の餃子専門店があります。いろんなお店の味を一度に味わうなら、「来らっせ 本店」がおすすめ。常設店舗では5つの専門店の餃子を食べくらべることができ、「日替わり店舗」では宇都宮餃子会加盟33店舗の餃子を日替わりで楽しめます。各店舗の冷凍生餃子を販売するお土産コーナーも。

宇都宮市馬場通り2-3-12 MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮店地下1階 
Tel. 028-614-5388

[時]11:00~20:00LO(土日祝は20:30LO) [休]無休(常設店舗を除く)

来らっせ 本店公式サイトはこちら