ローレルスタイルvol.42 Traveler

G7伊勢志摩サミット2016の舞台「志摩観光ホテル」へ。〜美食&愉しみ方ガイド〜

G7伊勢志摩サミット2016の舞台
「志摩観光ホテル」へ。
〜美食&愉しみ方ガイド〜

“世界のVIP”をもてなした
雄大な自然と美食を愉しむ旅へ。

真珠の養殖で知られる日本有数のリアス式海岸、英虞湾。沈みゆく夕陽と大小の島々、真珠いかだが生み出す陰影は格別の景色です。その美しい海を臨む賢島の高台に佇むのが、「志摩観光ホテル」。1951年に開業して以来、昭和天皇をはじめ多くの賓客を迎えてきたこのホテルは、山崎豊子の小説「華麗なる一族」の舞台になり、「G7伊勢志摩サミット2016」開催期間中は各国の首脳が滞在しました。その格式の高さをとどめたまま、6月7日にリニューアルオープン。「ザ クラシック」「ザ ベイスイート」「ザ クラブ」の3館一体となった志摩観光ホテルで、志摩の自然と美味を贅沢に楽しむひとときを過ごしてみませんか。

G7伊勢志摩サミット2016の舞台となった「志摩観光ホテル」

「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」の屋上庭園にて撮影
写真出典: G7伊勢志摩サミット公式ホームページ


建築家・村野藤吾氏が設計した「志摩観光ホテル ザ クラシック」
数多くの賓客を迎えた伝統のリゾートホテル。

伊勢志摩国立公園内に位置する「志摩観光ホテル」は、真珠の買付けに訪れる外国人向けに建てられた、戦後初の本格純洋式リゾートホテル。近鉄を中心に、三重県と三重交通の三者が出資し、昭和を代表する建築家・村野藤吾氏が設計を手がけました。「ザ クラシック」は開業当時の雰囲気はそのままに、ロビーと客室、ダイニングの改装・改修とともにゲストラウンジを新設し、今年6月にリニューアルオープン。シックでモダンな空間がゲストを贅沢なホテルステイへと誘います。

暖炉が印象的なロビーは、木などの天然素材を基調にした落ち着きある空間。椅子に座ってくつろぎながら受け付けを済ませれば、ゆっくり流れる志摩時間を楽しめそうな予感がします。新たに設けられた宿泊者専用のゲストラウンジは、ドリンクや小菓子をとりながら自宅のようにくつろげるスペース。リーディングルームとリスニングルームも併設されているので、読書や音楽鑑賞を楽しみながら、ゆったり過ごすことができます。

客室は全室改装され、これまで以上にくつろげる空間に生まれ変わりました。英虞湾の美しい眺望が楽しめる「プレミアムツイン」は、シンプルモダンなインテリアと広々としたバスルームが優雅なひとときを演出。「コンフォートツイン」には、開業当初のクラシカルなテイストが残り、古き良き時代の雰囲気が漂います。さらに、その快適な寝心地から「世界のベッド」と愛されているシモンズのベッドを全客室に採用。上質なベッドで休めば、翌朝の目覚めも爽快です。


全客室がスイートルームの「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」
モダンな空間と料理で贅沢なひとときを。

英虞湾の絶景を臨み、全客室がスイートルームの「ザ ベイスイート」。50室の客室はすべてリビングとベッドルームからなり、その広さは100㎡以上もあります。世界の高級ホテルのデザインを手がけるハーシュ・べドナー・アソシエイツ社による内装もモダンで上質。日本の伝統美と現代的なデザインを融合させた落ち着きある空間は、記憶に残る旅を演出してくれます。

チェックインは、スタイリッシュな椅子に座って行うシッティングスタイル。コンシェルジュラウンジの前で揺れる水盤に目を移せば、旅の疲れも和らぎ、リラックスモードに切り替わります。夕食までの時間は、真っ赤に染まる英虞湾の夕景を臨むゲストラウンジで、読書を楽しんだり、コーヒーやスパークリングワイン、小菓子を口にしたり。DVDや書籍の貸し出しも行っています。

6タイプある客室は、すべてスイートという贅沢さ。「コーナースイート」は、オーシャンビューを楽しみたい方におすすめ。2面の広い窓の向こうに、英虞湾のパノラマ風景が広がります。このほか、開放的なバルコニー付きの「スーペリアスイート・ツイン」、キングサイズベッドが用意された「スーペリアスイート・キング」、布団で休める「FUTONスイート」、部屋でスパトリートメントが受けられる「スパスイート」、2つのリビングと和室、キッチンなどを備えた「ロイヤルスイート」があり、旅のスタイルに合わせて選ぶことができます。お風呂は、雄大な伊勢志摩国立公園を一望でき、クラランスのバスアメニティでボディケアできるのも、うれしいポイントです。

鮑や伊勢海老など海の幸を生かした
ホテル伝統の料理と新感覚のフレンチ。

鮑や伊勢海老の料理は、志摩観光ホテルの大きな魅力です。中でも「鮑ステーキ」は、55年あまり続く代表的な一品。そのやわらかさに感激し、何度も訪れるゲストは少なくありません。伊勢海老の旨味が濃縮された「伊勢海老クリームスープ」、約200グラムもある伊勢海老を丸ごと使い、アメリカンソースを絡めた「伊勢海老アメリカンソース」も、約35年間、ゲストに愛されている伝統料理。志摩の海の幸を贅沢に楽しむのに相応しいメニューです。さらに10月からは、秋に旬を迎える“あのりふぐ”の料理も登場し、食欲の秋を満喫できる献立となっています。

ホテルを代表する伝統の料理「伊勢海老アメリカンソース」

レストラン「ラ・メール」の樋口宏江総料理長

伝統を受け継ぎながら新しい技法を取り入れた新感覚の「海の幸フランス料理」。一皿を少量にし、品数を多く楽しめるコース料理「デギュスタシオン」もあります。

ワーキング・ディナーのお食事をイメージした「伊勢志摩サミット記念ディナー」。ランチもあり、伊勢海老クリームスープや鮑のポワレなどが楽しめます。

  • レストラン「ラ・メール」の樋口宏江総料理長が手がけるのは、伝統を受け継ぎながら新しい技法を取り入れた新感覚の「海の幸フランス料理」。一皿を少量にし、品数を多く楽しめるコース料理「デギュスタシオン」もあります。

  • ホテルを代表する伝統の料理「伊勢海老アメリカンソース」と、ワーキング・ディナーのお食事をイメージした「伊勢志摩サミット記念ディナー」。伊勢志摩サミットの食事をイメージしたメニューはランチもあり、伊勢海老クリームスープや鮑のポワレなどが楽しめます。

志摩観光ホテル ザ クラシック フレンチレストラン
「ラ・メール ザ クラシック」

英虞湾を臨む、クラシックなレストラン。海の幸と伝統の技が生み出すオリジナリティあふれる「海の幸フランス料理」は、国内外のゲストに好評です。

志摩観光ホテル ザ ベイスイート フレンチレストラン
「ラ・メール」

海の幸をふんだんに使ったフランス料理と、ソムリエがセレクトした多彩なワインが味わえます。英虞湾の夕景をパノラマサイズで楽しめるのも魅力です。


リゾートホテルならではの充実した滞在時間。
ゆったりと心身をときほぐして。

洗練された非日常的な空間、きめ細やかなサービス……。リゾートホテルでの滞在は、“くつろぐ”という感覚を取り戻すことのできる貴重な時間です。同時に、喧騒を離れ、普段できないことでも時間を気にせずに楽しめるのもリゾートホテルに滞在する醍醐味。スパでリラックスしたり、美しい景色を眺めたり、広い庭園を散策したり、カフェでお茶を楽しんだり……と、心ゆくまでホテルステイを楽しんでみませんか。

心身の疲れを癒やす至福のスパ

「eau SPA by CLARINS」は、スキンケアブランド「クラランス」の日本初のリゾートスパ。クラランス製品とセラピストによるオールハンドの心地よいトリートメントで、心身をリラックスへ導いてくれます。夫婦やカップルで気軽に利用できるよう、個室も用意されています。

屋上展望台・屋上庭園から愉しむ英虞湾の絶景

「日本の夕陽百選」にも選ばれている英虞湾。「ザ クラシック」の屋上展望台と「ザ ベイスイート」の屋上庭園は、海に沈む夕陽と凪いだ海が織りなす光景が一望できる絶好の場所です。特に、10~11月は夕陽がもっとも美しい季節。紅に染まる雄大な景色をたっぷり堪能できます。

館内見学ツアーやサミットテーブルで首脳会談の雰囲気を味わう

志摩観光ホテルでは、「伊勢志摩サミット開催記念プラン」を提供。各国首脳が宿泊した「ロイヤルスイートルーム」に泊まり、専属のホテルスタッフがさまざまな要望に応えてくれる宿泊プランが用意されています。また、各国首脳に提供された食事をイメージした料理を、実際に首脳が使用された「サミットテーブル」で味わえるプランも。さらに、首脳会議開催場所や首脳らが記念撮影をしたスポットの見学ツアーも開催(宿泊者限定)。サミットの様子を想像しながら館内を巡り、首脳会談の雰囲気を味わうことができます。 写真出典:G7伊勢志摩サミット公式ホームページ

約2,000坪の広さを誇る庭園を散策し、クラシカルなカフェ&ワインバーでくつろぐ

伊勢志摩の壮大な自然に囲まれた志摩観光ホテル。約2,000坪の広さを誇る庭園にもその自然は息づいており、園内を歩けばさまざまな草木が目に入り、野鳥の鳴き声がそこかしこから聞こえてきます。また、四季折々の花々も園内を彩り、散策していて飽きることはありません。少し疲れたら、ホテル内の「ザ クラブ」へ。開業当時の面影を残すクラシカルなカフェ&ワインバー「Lien」(リアン)でのティータイムが好評です。夜はライトアップされた庭園を眺めながら、厳選されたワインが楽しめます。

ホテルのレンタサイクルで伊勢志摩国立公園を巡る

志摩観光ホテルのある伊勢志摩国立公園は、昔から人と自然が調和してきた場所。いたるところで、古来より大切に守られてきた風景が見られます。そんな志摩の自然を体感したい方は、サイクリングを楽しんでみてはいかが。ホテルでマウンテンバイクを借りたら、潮風を感じながら気ままな海辺のサイクリングを。「日本の灯台50選」に選ばれた安乗埼灯台や「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得した横山展望台をめざすのもおすすめです。

志摩の魅力が満喫できる
周辺観光スポット。

志摩は、四季を通して楽しめる観光スポットも盛りだくさん。風景地をはじめ、テーマパークや英虞湾のクルージングなどは、ファミリーや友人同士で楽しむのにおすすめです。真珠養殖で知られる英虞湾ならではの体験ができるスポット、海の生き物に会える水族館などもあり、志摩の旅を満喫することができます。

賢島エスパーニャクルーズ

スペイン大航海時代のスペイン帆船をモチーフにした「エスペランサ」で、英虞湾のクルージングが楽しめます。展望デッキに出ると目の前に広がるのは、60もの島々と真珠養殖のいかだの美しい風景。途中、真珠モデル工場に寄港し、養殖真珠の核入れ作業を見学することもできます。


INFORMATION

志摩市阿児町神明752-11(賢島)
Tel.0599-43-1023
(志摩マリンレジャー賢島営業所)
[営業時間]9:30~15:30(3/21~10/31は~16:30 真珠モデル工場への寄港はなし)
[定休日]無休
[料金]大人1,600円

賢島エスパーニャクルーズ公式サイトはこちら

志摩マリンランド

世界各地の珍しい海の生き物に出合える水族館。ゆうゆうと泳ぐ大きなマンボウ、よちよち歩きするペンギンたちは同館の人気者です。およそ50種約2,000匹が遊泳する大きな回遊水槽で、魚の群れが海女さんから餌をもらう様子も見どころ。また、海の生物の化石なども展示されており、46億年の地球と生物の歴史にふれることができます。


INFORMATION

志摩市阿児町神明賢島
Tel.0599-43-1225
[営業時間]9:00~17:00(7・8月は~17:30)
[定休日]無休
[料金]大人1,400円

志摩マリンランド公式サイトはこちら

大王埼灯台

景勝地・大王崎にあり、「日本の灯台50選」に選ばれた灯台。灯台内の見学もでき、上部まで上れば、眼下に広がる町並み、遠方の島々を眺めることができます。太平洋の青い海、荒波が寄せる岸壁、そして白い灯台が織りなす風景は、多くの画家たちに描かれたことから「絵かきの町」としても親しまれています。


INFORMATION

志摩市大王町波切54
Tel.0599-72-1899
[時間]9:00~16:00(天候等により参観中止・時間変更あり)
[定休日]無休
[料金]大人(中学生以上)200円

大王埼灯台公式サイトはこちら

真珠体験パール美樹

真珠養殖場のいかだの上でアコヤ貝を選び、真珠を取り出す神秘的な作業が体験できます。教室では、取り出した真珠にストラップやペンダントをつけて、世界にひとつだけのオリジナルアクセサリー作りにチャレンジを。昭和初期に建てられた真珠養殖工場が軒を連ねるレトロな町並みも見どころです。


INFORMATION

志摩市志摩町御座65-1
Tel.0599-88-3592
[営業時間]10:00~15:00(要予約)
[定休日]不定休
[料金]真珠取り出し体験1,000円 真珠アクセサリー作り体験2,000円~

真珠体験パール美樹公式サイトはこちら

HOTEL DATA

志摩観光ホテル

志摩市阿児町神明731 
Tel. 0599-43-1211
IN ザ クラシック 14:00、ザ ベイスイート 15:00
OUT ザ クラシック 11:00、ザ ベイスイート 12:00
1泊2食付き(1室2名様利用)宿泊料金(税サ込み)
ザ クラシック27,300円~、ザ ベイスイート40,880円~

※宿泊料金は日程および部屋タイプにより変動いたしますので、詳しくは予約係までお問い合わせください。

志摩観光ホテル公式サイトはこちら

ACCESS

志摩観光ホテルへは、大阪難波、京都、近鉄名古屋と賢島を結ぶ近鉄特急が便利です。中でも観光特急「しまかぜ」は、3列配置のゆとりある座席のほかに、フロントビューが楽しめる展望車両、和洋の個室、大型テーブルを備えたサロン席、沿線の名品を集めたメニューが味わえるカフェ車両などを完備。さまざまなタイプの席で列車の旅が楽しめます。

●東京→新幹線(約1時間40分)→名古屋→近鉄特急(約2時間10分)→賢島
●大阪難波→近鉄特急(約2時間35分)→賢島
●京都→近鉄特急(約2時間45分)→賢島
●賢島→無料シャトルバス約2分→志摩観光ホテル


上質なひとときを手軽に愉しめる
近鉄 観光特急「あをによし」の旅もおすすめ!

2022年4月に運行を開始した「あをによし」 は、大阪〜奈良〜京都の三都を乗り換えなしで結ぶ観光特急です。大きな窓に、ゆったりとくつろげる座席配置、豪華な内装、特注のシート。贅沢な移動時間を手軽な料金で満喫できます。その魅力をたっぷりご紹介。

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