幸せを感じる時間を増やしましょう!

今回は、目に見えない「時間」の整理収納です。実は、モノと同じように、時間も整理収納をすることができます。新しい年がより充実した1年になるよう、ぜひお試しくださいね。


まずは、あなたの人生の時間を可視化します。

唐突ですが、人生は長いですか?短いですか? 私は、とても短いと考えています。日本人の平均寿命が83歳とすると365日で掛ければ、人生は約30000日。30000日と聞くと、今日が大切な1日だと思えませんか。

年齢に365を掛けると、今まで生きてきた日数が分かります。たとえば、40歳なら14600日。平均寿命から逆算すると、およそあと15400日の人生ということになります。こうやって可視化すると、一日一日、大切にしたいと感じられると思います。


自分との約束を予定に組み込んで。

こんな有名な話があります。大きな瓶にゴルフボールをいっぱいになるまで入れ、次に小石を入れ、次に砂を入れて満タンにします。最後にコーヒーを流し込み、これを人生の時間と説きます。

大きな瓶は皆さんの人生の時間。ゴルフボールは家族や信念など一番大切なもの。小石はその次に大切な家やお金、仕事。砂は日々の家事や雑務。人はつい、家事や雑務を先にしようとし、砂から入れていっぱいになると、ゴルフボールは入りません。ですが、家族との時間や自分の信念を形にする時間を忘れてはならないと考えています。ちなみにコーヒーは、どんなに忙しくとも、友人と語らう時間は取れる、ということだそうです。

さて、このゴルフボールを予定に組み込むにはどうすれば良いかというと、手帳の1年先までを見渡し、消せるペンや鉛筆で、おおまかに家族と過ごす日程を、先にブロックすることです。そうすると、他人との予定を入れる際、その日程を避けようと思えます。西口家では、すでに2019年に2件の海外旅行を予約しています。

1日のうち15分でも、タイマー設定で自分の心との対話の時間を設けるのもおすすめです。大切なのは、他人との約束だけを手帳に書かないこと。自分との約束も予定に組み込むことで他人に振り回されず、自分の思い通りに自分が動けます。


1日の予定を書き込む活きた手帳の使い方。

皆さん、手帳は使っていますか? 最近はクラウドでスケジュールを管理する方もいますが、私はあえて紙の手帳を使用しています。その理由は、今日という自分の時間をどう過ごすか、書いていくことで頭がより整理されるからです。

おすすめの手帳は、見開き1週間のバーチカルタイプ。1日の予定が縦1列となっていて、時間ごとに区切って予定を書くことができ、空き時間が可視化され、時間を有効に使うことができます。私は1時間1枠でなく30分1枠の手帳を使っていて、時間が2倍あるように感じています。

また、ペンは消せる4色のボールペンを使い、黒で家事や雑務、青で仕事、赤で家族との予定や自分が幸せに感じることを書き込みます。一週間を見渡し、赤が少なければ、30分1枠でも、意図的に赤の予定を入れるようにしています。ちなみに緑は消えないボールペンに換えて、1本にまとめています。時間の使い方は命の使い方。ぜひ、時間と幸せを可視化して、2019年を赤色が多い1年にしてくださいね。


西口理恵子さん

整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士。新築マンション営業、企画に携わり、「インテリアR」を立ち上げる。「収納・インテリア・美」を総合した「美人収納」を掲げ、テレビ・雑誌でも活躍。セミナー・講演だけでなく、個人宅で「美人収納術」を直接指導し、整理収納サービスで生まれ変わらせたお宅は200軒以上も。著書『毎日がうまく回り出す 1日1収納の法則』他多数。

次回(1月下旬公開予定)は、
使いやすい食器棚をご紹介!