[ラウンジ和紙アート] HORIKI ERIKO 堀木エリ子
ラウンジの創作和紙による光壁は、大らかな山並みや水の流れ、空気の揺らぎが感じられる緩やかな曲線を用い、日々の暮らしの心象に寄り添うデザインにしました。また、自然観のある石をイメージしたライトオブジェは、立体的に漉き上げる特殊な手法で制作し、伝統と革新を融合させた作品です。マンションにおける快適さに和紙による居心地のよい空気感を加え、季節感や嫋やかな時間の流れを楽しむラウンジを演出したいと思います。
外観
本計画で追求したのは、時代を超えて愛される美意識、「サスティナブル デザイン」の思想です。外観は、公家屋敷の街としてのこの地の趣を厳かに受け入れながら、京都御所や京都迎賓館の品格と優雅に調和する端正な佇まい。壮麗な庇と車寄せが印象的です。共用部のデザインは一流の迎賓空間を手掛け続けている「株式会社イリア」が監修。伝統的な和紙に革新的な技術を融合させた「堀木エリ子」氏の和紙作品を採り入れ、京の美の粋を空間に実現しました。
エントランス
エントランス
エントランスホール
エントランスからラウンジを経て、エレベーターに到るその道程は、さながら京都の小路。静かに立ち込める石の風情に和むホール。その先で、和紙作品、光と影がしとやかに心を潤すラウンジ。京の美意識そのものを表現したパブリックスペースに迎えられます。さらに、迎賓の空間として「ゲストルーム」を1階に設けました。ダイニングキッチンなど設備が充実。深く寛げる洗練された和の佇まいで、大切な来客に快くお過ごしいただけるスペースをきめ細かに実現しました。
ラウンジ
ゲストルーム
ラウンジの創作和紙による光壁は、大らかな山並みや水の流れ、空気の揺らぎが感じられる緩やかな曲線を用い、日々の暮らしの心象に寄り添うデザインにしました。また、自然観のある石をイメージしたライトオブジェは、立体的に漉き上げる特殊な手法で制作し、伝統と革新を融合させた作品です。マンションにおける快適さに和紙による居心地のよい空気感を加え、季節感や嫋やかな時間の流れを楽しむラウンジを演出したいと思います。
舞台美術(ヨーヨー・マ「シルクロード」)
志摩観光ホテル(ザ・クラブ2階ホール)
京都生まれ。「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマに、オリジナル和紙を制作。和紙インテリアアートの企画・制作から施工までを手掛ける。近年の作品は「東京ミッドタウン日比谷」「パシフィコ横浜」「成田国際空港第一ターミナル到着ロビー」のアートワーク他、N.Y.カーネギーホールでの「YO-YO MAチェロコンサート」の舞台美術等。
シェラトン都ホテル東京
Photo by Nacása & Partners Inc.
“- Sound of Kyoto - 心に響く京都”をテーマに、京都の真の美しさである奥ゆかしくひっそりと佇んでいる京都の美を散りばめ響き合うインテリア、心で感じるラグジュアリーなレジデンスを表現。日々の生活の中にも京都らしい美と品格を感じてもらえるよう西陣織、唐紙、組子など京都の伝統工芸品と石畳、床の間など京都が持つ地域性を凛とした空間の中に京を彩るエッセンスとしています。