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- 街タグ vol.62 橿原神宮前〜癒やしのある歴史さんぽ〜
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What’s Kashiharajingu-mae
悠久の歴史にふれながら
ゆったり散策して心安らぐ時間を。
日本最初の都城「藤原京」があった奈良県橿原市は、悠久の歴史と美しい自然が愉しめる街です。凛とした空気に包まれた橿原神宮をはじめ、日本の歴史を目で見て学べる考古学博物館など見どころが多く、素敵なカフェなども。ゆったり散策して心安らぐ時間を満喫しませんか。
喜多酒造
sunday treat
アクセスマップ
近鉄「橿原神宮前」駅
喜多酒造
sunday treat
アクセスマップ
近鉄「橿原神宮前」駅
近鉄「橿原神宮前」駅は、近鉄南大阪線・橿原線・吉野線の3路線が利用できる主要駅で、急行や特急も停車。近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅から急行で約39分、近鉄京都線「京都」駅から近鉄特急で約54分です。
橿原神宮周辺をまち歩き
橿原市には風情豊かな町並みが残る「今井町」、お隣の明日香村には「石舞台古墳」があり、歴史的な名所がずらり。「橿原神宮前」駅の周辺は、多くの参拝客が訪れる橿原神宮をはじめ、季節の花が咲き競う藤原宮跡、考古学博物館や老舗の酒蔵、お洒落なカフェもあり、休日の散策にうってつけのエリアです。
パワースポットで心安らぐ時間を過ごす
画像提供：橿原神宮
橿原神宮
第一代天皇と伝わる神武天皇と媛蹈韛五十鈴媛皇后（ひめたたらいすずひめこうごう）をお祀りするために1890年（明治23年）に創建。神武天皇がこの地で即位し、橿原宮を創建されたことから橿原は『日本書紀』にも日本建国の地と記されています。甲子園球場約13個分となる約53万㎡の神域には約7万6,000本以上の樹木が生い茂り、畝傍山を借景とした美しい景観を愉しむことができます。パワースポットとしても知られ、特に初詣は100万人以上が訪れます。外拝殿入口にある干支が描かれた「大絵馬」が有名で、通常の絵馬の1600倍（畳の約14枚分）の大きさです。
橿原神宮の見どころ
画像提供：橿原神宮
写真は外拝殿から眺めた風景。向こうに見える内拝殿の奥に重要文化財の本殿があります（立ち入り不可）。本殿は、1855年に建てられた京都御所の内侍所で、創建の際に明治天皇より下賜されました。
画像提供：橿原神宮
境内には、橿原神宮の創建以前から祀られている長山稲荷社があります。橿原神宮の末社であり、開運厄除・五穀豊穣・商売繁盛の御神徳を持ち、全国から奉納された数多くの鳥居が参道を彩っています。
神域内にある深田池は、飛鳥時代に造られたと伝わる溜池。春は桜、秋は紅葉が美しく、さまざまな種類の野鳥を見ることができます。散策道も整備され、絶好のウォーキングスポットです。
外苑として整備された森林遊苑は市民の憩いの場となっています。
日本の歴史を目で見て学ぶ
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
橿原宮や藤原京など日本の歴史の舞台となった橿原市周辺は数多くの古墳があり、発掘調査で出土した実物資料を公開展示するために設立されたのが奈良県立橿原考古学研究所附属博物館です。旧石器時代から室町時代に至る歴史、人々の暮らしの変遷を展示品を通じて、目で見て学ぶことができます。
橿原考古学研究所附属博物館の見どころ
一言で「古代の土器」と言っても時代によって趣が異なり、時の流れと共に「無骨な姿→豊かな装飾→シンプルな姿」とブラッシュアップしていく様が目の当たりに。また、写真の絵画土器（弥生時代）には鳥装のシャーマンが描かれ、当時の祈りの姿を想像することができます。
子ども連れの来館者たちに人気の埴輪。メスリ山古墳から出土した約2.4mの日本最大の埴輪をはじめ、動物の形をした埴輪など、さまざまな種類を見ることができます。また、土偶を目当てに来館する人も。中でも観音寺本馬遺跡で出土した可愛い表情の土偶が高い人気を誇っています。
見応え十分の常設展示の中で、ひときわ輝きを放つのが藤ノ木古墳から出土した華やかな馬具（出土品一式は国宝に指定）。藤ノ木古墳は6世紀の築造と推定され、当時希少だった馬を持ち、きらびやかな副葬品一式があることから強大な権力を持った人物であったとされ、その豪壮さが伝わってきます。
中世の展示にもすごいものが。興福寺旧境内で見つかった国内最古の「将棋の駒」を見ることができます。一緒に発見された木簡に、「天喜六年（1058年）」と書かれていたとか。現代の将棋にはない駒「酔象（すいぞう）」も展示されています。
大和の美酒に酔いしれて
喜多酒造
享保3年（1718年）創業の老舗酒蔵。奈良県産の酒造好適米である露葉風（つゆはかぜ）と三輪山のササユリから採取された山乃かみ酵母を用いた「純米吟醸 御代菊 山乃かみ」や、アルコール20%の純米吟醸原酒「純米吟醸 利兵衞」などを醸造しています。純米吟醸酒乳酸菌を活用した伝統的な製法は、約800年前から明治初期にかけて行われていた酒造りを再現したもの。現代の技法と融合させ、これまでにない新しい日本酒を醸しています。1月〜11月は蔵見学も実施（見学料700円・指定日のみ実施・要事前予約）。
季節の花に癒やされて
藤原宮跡
694年から710年の16年にかけて、持統・文武・元明天皇3代の都だった藤原京。その中心となった藤原宮は、一辺約1kmの範囲に天皇が政治や儀式を行う大極殿や天皇の住まいである内裏などがありました。現在は特別史跡に指定され、大和三山の美しい風景と共に菜の花やコスモス、キバナコスモス、ハスなど季節の花が楽しめる憩いのスポットに。大極殿跡のすぐ近くに橿原市藤原京資料室があり、藤原宮の全容を知ることができます。
奈良県橿原市高殿町他
レトロな駅舎とスタンディングバーのある「橿原神宮前」駅
近鉄「橿原神宮前」駅も見どころのひとつです。神武天皇即位2600年を祝うために橿原神宮の拡張整備が行われ、それに合わせて1939年（昭和14年）に竣工。基本設計は建築家・村野藤吾が担当し、当時の面影を中央口駅舎内で見ることができます。天井高7m・奥行き16.4mの柱のない開放的な空間が木造というのは驚きです。荘厳さとレトロな雰囲気が漂う駅舎内には、喜多酒造が運営する「酒屋みよきく」があり、スタンディングバーが設けられています（営業は平日17:00～21:00／土曜14:00～21:00／日祝14:00～19:00）。
橿原神宮周辺ショップ＆グルメ
sunday treat
築200年の古民家をリノベーションした居心地の良さがたまらないカフェです。時間がゆったり流れている店内には、オーナーがバルト三国で買い付けてきた雑貨が並べられ、リトアニアのリネンなどを使って手作りできるソーイングルームも併設されています。裏庭で採れた自家製野菜を使ったサラダやオーダー後に豆から挽くコーヒーなど丁寧なこだわりが詰まったメニューはどれもおすすめです。ストウブで焼いた自家製パンはもっちり柔らかでスープやボルシチとの相性もぴったり。
奈良県橿原市鳥屋町7-11
Tel 0744-47-2226
［時］11:00~17:00（16:30LO）
［休］月曜・火曜・水曜・木曜
［料］ストウブで煮込んだスープのセット990円、自家製ジンジャエール580円
ギャラリーカフェnarairo
橿原神宮前駅から徒歩2分の場所にある築80年以上の古民家をリノベーションしたギャラリーカフェ。レトロモダンな空間でゆっくりアートにふれながら食事やスイーツなどが楽しめます。ランチの「ならいろライス」は時間をかけて作る甘辛いひき肉の入ったチャーハン。野菜とのバランスも良くて止まらない美味しさ。テーブル席奥には座敷もあり、坪庭に向けたカップルシートも人気です。今井町で焙煎しているコーヒーを味わいながらお気に入りの作品を探してみてはいかが。
奈良県橿原市久米町889-1
Tel 0744-35-3882
［時］9:00~17:00（カフェ16:00LO）
［休］水曜・日曜（展示会時はギャラリーのみ日曜営業）
［料］ランチ（11:00〜14:00）880円〜、ブリュレトースト680円
Crepe＆Galette Café 梛の森
オーダーが入ってから一枚一枚焼き上げるモチモチ食感が自慢のクレープのお店です。スイーツ系からフード系までトッピングメニューが豊富でいろいろな味が楽しめるのも魅力。生地の美味しさをさらに楽しめる長辺約20cmの「ミルクレープ」は、厚み約5cmのレギュラーと約2.5cmのハーフの2種類。このミルクレープの層の間にフルーツやクリームを挟み、トップにもデコレーションした華やかな記念日ケーキ（要予約）も好評です。平日予約限定のガレット（680円〜）もぜひ。
橿原神宮前の住環境
「橿原神宮前」駅周辺から少し広域に目を向けると、イオンモール橿原や近鉄百貨店橿原店などの商業施設や奈良県立医科大学附属病院といった医療機関、小・中学校や高校などの教育施設も点在。橿原神宮や藤原宮跡など美しい自然を身近に愉しめる穏やかな住環境が整っています。
